宅建試験まで、あと3週間。
テキストも過去問も、それなりに手をつけてきた。それでも心のどこかが落ち着かない——そんな時期だと思います。
ただ、ここで一度だけ確認させてください。あなたは「試験当日の動き方」を、もう決めていますか?
私は宅建試験に4回落ちています。5回目でようやく合格しました。そして振り返ると、落ちた4回のうち少なくとも2回は、勉強不足ではなく「当日のやらかし」で自分の首を絞めていたと思っています。
今日は、私が試験当日に実際にやらかした3つの失敗と、5回目の年に変えた準備を書きます。これは勉強法の話ではありません。今日の夜10分あれば片づく話です。
私が4回落ちた原因は、「勉強量」だけではなかった
令和8年度の宅地建物取引士資格試験は、2026年10月18日(日)の13時から15時までの2時間で行われます(登録講習修了者は13時10分から15時まで)。出題は50問です。
50問を120分。単純に割ると、1問あたり2分24秒しかありません。マークシートを塗る時間も、見直しの時間も、その中に含まれています。
つまりこの試験は、「知っているか」と同じくらい「その2時間をまともに使えるか」で決まる試験です。
私は4回目までこれを軽く見ていました。当日は「会場に行って、座って、解くだけの日」だと思っていたのです。その結果が、次の3つの失敗でした。

当日にやらかした3つの失敗
失敗①|会場を「受験票が届いてから」しか確認しなかった
いちばん最初の失敗がこれです。
受験票が届くのは、令和8年度は2026年10月2日(金)の発送予定。私は毎年、これが届いてから初めて「どこで受けるんだっけ」と地図を開いていました。
ここで知っておいてほしいことが2つあります。
ひとつめ。試験会場は自分では選べません。不動産適正取引推進機構も「申し込んだ試験地又は指定された試験会場を受験者の都合で変更することは一切できません」とはっきり書いています。家から近い会場が当たるとは限らない、ということです。私は2回目の年、電車を2回乗り換える会場に当たりました。
ふたつめ。インターネットで申し込んだ人は、マイページで8月下旬から会場を確認できます。受験票を待つ必要はなかったのです。私はこれを、5回目の年まで知りませんでした。
そして当日。ここがいちばん怖いところですが、試験会場の入り口に13時30分を過ぎて到着した遅刻者は、入室できません。1年分の勉強が、電車の乗り換えひとつで終わります。
失敗②|昼ごはんをいつも通り食べて、問1から頭が回らなかった
試験は13時開始です。当たり前ですが、これは昼ごはんの直後ということです。
3回目の年、私は会場近くの店でカツ丼を食べました。「午後2時間の勝負だから、しっかり食べておこう」と思ったのです。
結果は最悪でした。権利関係の序盤、問1から問6あたりの長い問題文を目で追っているのに、内容が頭に入ってこない。同じ行を3回読み直している自分に気づいて、そこで焦りが始まりました。
宅建試験の問題文は、ただでさえ読みにくい日本語です。頭が半分眠っている状態で読む文章ではありません。
模試を自宅で解くとき、あなたは何時に、何を食べてから解いていますか。私は夜に解いていました。だから当日の「満腹の13時」を、一度も再現したことがなかったのです。
失敗③|時計を持たずに行って、残り時間が分からなかった
3つ目が、いちばん間抜けな失敗です。
私は腕時計を持っていきませんでした。普段スマホで時間を見ているからです。そして試験中、スマホは当然使えません。
その日の教室は、時計が後ろの壁にありました。振り返らないと見えない位置です。周りが鉛筆を走らせている中で何度も後ろを向く勇気はなく、私は結局、残り何分あるのか分からないまま50問を解きました。
宅建業法の途中でマークが1つズレていることに気づいたのですが、それが残り時間何分の出来事なのかも分からない。あのときの手の震えは、今でも覚えています。
付け加えると、持ち物のルール(使える時計の種類など)は受験票に同封される試験案内に書かれています。私は4回目までこれを読んだことがありませんでした。封筒から受験票だけ抜き取って、残りは捨てていたのです。

5回目に変えた「当日の準備」3つ
合格した年に変えたのは、勉強法ではありません。次の3つだけです。
準備①|会場は今日のうちに確認して、行き方を一度だけ声に出す
インターネット申込なら、マイページで今すぐ会場が分かります。郵送申込なら、10月2日発送の受験票を待つことになります。
会場が分かったら、乗換案内で「当日の朝に家を出る時刻」を1つ決めて、メモに書いて冷蔵庫に貼ってください。私は5回目の年、これをやりました。
ポイントは、13時ちょうどに着く計画を立てないことです。13時30分で入室が締め切られるということは、裏を返せば12時前後に会場に着いていれば、電車が1本遅れても取り返せます。早く着きすぎた時間は、まとめノートを読む時間になります。
準備②|昼ごはんは「軽く・早めに」に変える
私が5回目にやったのは、とても単純なことです。11時台におにぎり1個とお茶。それだけにしました。
そして大事なのは、これを本番前の日曜日に一度リハーサルしておくことです。本番と同じ13時に、本番と同じ食事量で、模試や過去問50問を通しで解いてみる。これを1回やるだけで、「自分は何時に食べておけば集中が続くのか」が分かります。
ぶっつけ本番で食事量を変えるのは、それはそれでリスクです。試すなら今のうちです。
準備③|持ち物は前夜にカバンへ入れて、玄関に置く
当日の朝に用意すると、必ず何か忘れます。私は前の晩のうちに、受験票・筆記用具・時計・お茶をカバンに入れ、そのカバンを玄関に置いて寝ました。
そして受験票と一緒に届く試験案内は、必ず最後まで読んでください。使える時計の条件、本人確認、携帯電話の扱いなど、当日に慌てたくないことは全部そこに書いてあります。読むのに5分もかかりません。
なお、受験票が届かない場合でも打つ手はあります。機構は「試験当日に、顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード等)を持参の上、試験会場に設けてある『相談係』に必ずお立ち寄りください」と案内しています。届かない=受験できない、ではありません。

今日からできる3つのこと
今日の夜、10分だけ時間をください。これだけで当日の事故はかなり減ります。
- 会場を確認する(ネット申込ならマイページ/郵送申込なら10月2日発送の受験票を待つ)
- 家を出る時刻を決めて、紙に書いて貼る(12時前後に会場到着を目安に)
- 時計を1つ、カバンに入れておく(当日の朝ではなく、今日)
この3つは、あと3週間の勉強時間を1分も削りません。
そして、この2時間を乗り切った先の話も少しだけ。宅建士の資格は、持っているだけで不動産業界の求人の見え方が変わります。私自身、合格してから「この資格ってこんなに使えるのか」と驚きました。合格後にどんな選択肢があるのかを先に見ておくと、直前期のモチベーションが少し変わります。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
まとめ
最後にもう一度、今日の内容を整理します。
- 令和8年度の宅建試験は2026年10月18日(日)13時〜15時(登録講習修了者は13時10分〜15時)。50問を120分=1問2分24秒
- 失敗①=会場を受験票待ちで確認した。会場は一切変更できず、ネット申込ならマイページで8月下旬から確認可能。13時30分を過ぎたら入室できない
- 失敗②=昼ごはんを普段どおり食べた。13時開始は昼食直後。本番と同じ時間・同じ食事量で一度リハーサルする
- 失敗③=時計を持たなかった。教室の時計が見える位置にあるとは限らない。持ち物のルールは受験票同封の試験案内で確認する
- 受験票が届かなくても、顔写真付き身分証を持って会場の「相談係」へ
4回落ちた私が言えることがあるとすれば、当日の失敗は、実力とは関係のないところで点を奪っていくということです。そしてそれは、今日の10分で防げます。
あと3週間。勉強は勉強で、淡々と続けてください。そのうえで今夜、カバンに時計を1つ入れておきましょう。
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和8年度宅地建物取引士資格試験」スケジュール・よくある質問(2026年9月時点)
