宅建の勉強を積み重ねても、最後に立ちはだかるのが「本番当日」です。私自身、模試ではそこそこ解けていたのに、試験当日の朝は心臓がバクバクして、問題用紙をめくる手が震えたのを今でも覚えています。
「勉強したはずなのに、本番で頭が真っ白になったらどうしよう」——そんな不安を抱えている方は多いと思います。この記事では、宅建士・FP2級の私が実際に試験当日にやってよかったと感じた3つのことを、体験談としてお伝えします。
本番は「新しく覚える日」ではなく「実力を出す日」
まず大前提としてお伝えしたいのが、試験当日は新しい知識を詰め込む日ではないということです。前日や当日に慌ててテキストを開いても、覚えられる量はわずかですし、逆に「あれも忘れてる、これも不安」と焦りが増すだけでした。
宅建は50問・2時間の試験です。合格ラインは年によって変わりますが、おおむね50問中35点前後。つまり15問ほどは間違えても受かる試験です。当日にやるべきは、これまで積み上げた実力を「取りこぼさずに出し切る」ことだけ。そう考え方を切り替えたことで、当日の過ごし方が大きく変わりました。
私が試験当日にやってよかった3つのこと
①「見るノート」を1冊だけ持っていった
当日、私が会場に持ち込んだのは分厚いテキストではなく、自分がいつも間違える論点だけを1冊にまとめた「見るノート」でした。用途地域、35条と37条の違い、報酬計算の上限、クーリング・オフの起算日——毎回迷う所だけを数ページに凝縮したものです。
会場では周りの人が分厚い参考書を必死にめくっていましたが、私は自分の弱点ノートを2回さらっと見返しただけ。「全部は見ない、間違える所だけ見る」と決めていたので、余計な不安に飲まれずに済みました。試験開始直前の10分でこのノートを見たおかげで、実際に序盤で似た論点が出たときに落ち着いて解けたのは大きかったです。
②分からない問題は「飛ばす勇気」を持った
本番でいちばん怖いのは、1問に固執して時間を溶かすことです。私は最初の年の模試で、序盤の権利関係で悩みすぎて後半を焦り、簡単な宅建業法まで落とした苦い経験がありました。
そこで本番では、30秒考えて糸口が見えない問題は、印をつけて即・次へ進むと決めていました。宅建は難しい権利関係より、宅建業法・法令上の制限といった取りやすい分野を確実に拾うほうが合格に近い試験です。「解ける問題を全部拾ってから、残り時間で難問に戻る」——この順番を守っただけで、体感の余裕がまるで違いました。
私自身、こうした本番の解き方の型は、独学のテキストだけではなかなか身につきませんでした。もし当時に戻れるなら、模試や解き方の解説が充実した講座を早めに使っておきたかったと思います。同じように本番の戦い方に不安がある方は、まずこちらを覗いてみてほしいです。
③持ち物と時間に「余白」を作った
意外と合否を左右するのが、勉強以外の準備です。私は前日の夜に、受験票・HB鉛筆・消しゴム・時計・上着をカバンに入れ、会場までの経路と電車の時刻を紙にメモしておきました。当日にバタバタする要素を一つでも減らしておくためです。
特に効いたのが「会場に1時間前に着く」という余白でした。早く着いたおかげで、トイレの位置を確認し、近くのカフェで例の弱点ノートを落ち着いて見返す時間が取れました。ギリギリに着いていたら、あの緊張の中でまともに頭が働かなかったと思います。時計は、会場に時計がない場合に備えてスマホではなくアナログの腕時計を必ず持参してください。
まとめ:当日は「守り」に徹していい
試験当日にやってよかった3つのことを振り返ると、どれも「新しいことをする」のではなく今ある実力を守り、出し切るための準備でした。
- ①「見るノート」を1冊だけ——全部見ず、間違える所だけ見返す
- ②飛ばす勇気——取れる問題を確実に拾い、難問は後回し
- ③持ち物と時間に余白——前日準備+1時間前到着で心を整える
宅建は、当日に一発逆転を狙う試験ではありません。積み上げてきた自分を信じて、落ち着いて出し切れば、合格ラインは十分に見えてきます。この記事が、本番を控えたあなたの緊張を少しでもほぐせたなら嬉しいです。
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