宅建試験から1週間がたちました。日曜日の夜、この記事を開いてくれたあなたは、もしかすると自己採点で合格ラインに届かなかったのかもしれません。
「あれだけがんばったのに」「来年も、また1年同じ生活を続けられるだろうか」。悔しさと疲れが一緒になって、何も考えたくない。そんな気持ちでいるなら、今日はゆっくり読んでください。
私は宅建試験に4回落ちて、5回目でようやく合格しました。つまり、「来年も受けるかどうか」を4回迷った人間です。そのたびに、すぐに答えが出たわけではありません。
今日は、迷っているあなたに、私が「もう一度」を決めるまでに考えた4つのことをお話しします。答えを押しつけるつもりはありません。決めるのは、あなた自身です。
迷うのは、本気でがんばった証拠
まず伝えたいのは、迷っている今の気持ちは、まったくおかしくないということです。
宅建の勉強は、多くの人が仕事や家事のあとに、何か月も時間を削って続けています。私も鳶の現場から帰ってきて、疲れた体で夜にテキストを開く毎日でした。それだけの時間を使ったからこそ、「もう1年」と考えると足がすくみます。
逆に言えば、迷うのは、それだけ本気で向き合ってきた証拠です。迷っている自分を、どうか責めないでください。

4回落ちた私が「もう一度」を決めるまでに考えたこと
①|結論は、11月25日の合格発表のあとでいい
自己採点の点数は、あくまで自分で付けた点数です。合否は、不動産適正取引推進機構が11月25日(水)に発表する合否判定基準で決まります。合格ラインは毎年同じではありません。
ですから、今の時点で「来年どうするか」まで決める必要はありません。私は落ちた年、発表の日までは「決めない」と決めていました。疲れ切った頭で出した結論は、たいてい自分に厳しすぎるからです。まずはよく寝て、体と心を休ませることを優先してください。
発表までの過ごし方は「宅建試験が終わった次の週、4回落ちた私が5回目にしたこと」にまとめています。
②|「なぜ宅建を取りたかったのか」を紙に書き出す
少し気持ちが落ち着いたら、最初に宅建を受けようと思った理由を紙に書き出してみてください。
私の場合は、建築の仕事をしながら、いつか不動産の仕事もしたいという思いがありました。家を「建てる側」だけでなく、「住む人と家をつなぐ側」にも立ってみたかったのです。書き出してみると、その理由は、1回落ちたくらいでは消えていないことに気づきました。
反対に、書き出してみて「今の自分には、それほど必要ではないかもしれない」と感じたなら、それも大切な発見です。理由がはっきりすると、続けるにしても休むにしても、迷いが小さくなります。
③|「あと何点だったか」を科目ごとに見る
続けるか迷ったときは、合計点ではなく、科目ごとの点数を見てみてください。宅建業法、権利関係、法令上の制限、税・その他。どこで点を落としたかが見えると、「全部やり直し」ではなく「ここを伸ばせばいい」に変わります。
たとえば宅建業法は20問あり、勉強した分が点数に出やすい科目です。もう一度受けるなら、まずここを固めるのが近道です。くわしくは「宅建試験の宅建業法、何点取ればいい?」に書いています。
また、すでに不動産会社で働いている人や、これから働く予定の人は、登録講習を修了すると、修了試験に合格した日から3年以内に行われる試験で問46〜50の5問が免除されます。来年の作戦を考えるときの材料にしてください。
私も、4回目までは「あと少しだったのに」という悔しさばかり見ていました。悔しい点数は、来年の伸びしろの地図です。
④|少し休む、やめる。それも立派な選択
ここまで読んで、「やっぱり今はもう頑張れない」と感じた人もいると思います。それで大丈夫です。
1年休んでから、もう一度挑戦する人もいます。仕事や家族の事情で、別の道を選ぶ人もいます。どの選択も、ここまで勉強してきた時間をムダにするものではありません。宅建で学んだ契約や登記、法令の知識は、家を借りるとき、買うとき、仕事で書類を読むときに、必ずあなたを助けてくれます。
やめることは、負けではありません。自分の人生の優先順位を、自分で決めただけです。

もう一度受けると決めたら
もし「来年も受けよう」と決めたなら、スタートは急がなくて大丈夫です。合格発表を見て、気持ちを整理してから、年明けごろに少しずつ再開しても十分間に合います。
独学で何年も遠回りした私が振り返って思うのは、苦手な科目は、早めに人の力を借りればよかったということです。通信講座のように、どこから手をつけるかを決めてくれるサービスを使うのも一つの方法です。
来年に向けて、身近に宅建を目指す人がいたら、こんな講座もあります。宅建士講座・ゼロから始めて1年合格!![]()
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まとめ
- 来年も受けるか迷うのは、本気でがんばった証拠。迷う自分を責めなくていい
- ①結論は11月25日の合格発表のあとでいい。合否を決めるのは機構の合否判定基準
- ②「なぜ宅建を取りたかったのか」を紙に書き出すと、迷いが小さくなる
- ③あと何点かを科目ごとに見る。悔しい点数は来年の伸びしろの地図
- ④少し休む・やめるのも立派な選択。勉強した時間はムダにならない
4回落ちた私が今、胸を張って言えるのは、迷った時間も、ちゃんと次の一歩につながっていたということです。
鳶の仕事でも、雨の日は無理に足場に上がりません。天気が戻るのを待ってから、また上がればいいのです。あなたのペースで、次の一歩を決めてくださいね。
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験 試験概要」「よくある質問(合格発表・登録講習修了者の免除)」(2026年10月時点)
