宅建の問46〜50は直前期の得点源|“5問免除科目”で4点を取る3つのコツ|宅建士が解説

宅建士
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宅建の勉強で、問46〜50を最後まで開かないままにしていませんか。

テキストの巻末にちょこんと載っていて、講義でもさらっと流される。「統計は直前でいい」と言われるうちに、気づけば9月——。私が受験生だった頃も、まさにこの5問が毎年ぶら下がったままでした。

2026年(令和8年度)の宅建試験は10月18日(日)。9月7日から数えると残り41日です。この記事では、直前期のいまから手をつけて、問46〜50で4点をねらう手順を、宅建士の私が3つのコツにまとめて解説します。

そもそも問46〜50とは?「5問免除」の正体

宅建試験は50問・四肢択一式で、試験時間は午後1時から午後3時までの2時間です。この50問のうち、最後の5問(問46〜50)が、いわゆる「5問免除科目」と呼ばれる部分です。

不動産適正取引推進機構(試験の実施機関)の公表によれば、試験の内容は宅建業法施行規則第8条に定められた7項目で構成されています。そして、登録講習を修了した人は、このうち第1号と第5号が免除されます

  • 第1号=土地の形質・地積・地目・種別、建物の形質・構造・種別に関すること(=いわゆる「土地」「建物」)
  • 第5号=宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること(=住宅金融支援機構・景品表示法・統計)

免除を受けた人(登録講習修了者)は45問・午後1時10分から午後3時までで受験します。裏を返せば、免除を受けていない私たちは、この5問をきちんと解いて点にできる立場にあるということです。

そして、ここが大事なところです。問46〜50は、権利関係のように何時間も理解に費やす分野ではありません。出題のパターンが決まっていて、暗記で届く5問です。

ずんだもんが過去問を解き、四国めたんが丸をつけて褒めている

それでも問46〜50が後回しになる3つの理由

理由①|「範囲がどこまでか」が見えにくい

宅建業法や法令上の制限は、テキストの章立てがそのまま範囲になります。ところが問46〜50は、機構・景表法・統計・土地・建物と毛色の違う5つが並んでいるため、どこまでやれば終わりなのかが見えません。終わりが見えない勉強は、後回しになります。

理由②|統計の数字が「古くなる」から

問48の統計は、その年の最新データから出題されます。そのため、春に覚えても直前にもう一度やり直すことになる。「どうせ後でやるなら今はいい」となり、統計だけでなく問46〜50全体が丸ごと先送りされてしまいます。

統計そのものの対策は、宅建の統計問題は“最後の得点源”|直前で1点取る3つのコツで詳しくまとめています。

理由③|本番でも「最後」に置かれているから

問題冊子の中で、この5問は物理的にいちばん後ろにあります。前から順に解くと、たどり着くころには残り時間が心細い。「本番でも最後、勉強でも最後」という位置づけが固定されてしまうのです。

解く順番については、宅建本番、どの問題から解く?|2時間で50問を解ききる「順番と時間配分」3つのコツもあわせて読んでみてください。

ずんだもんがノートにメモを取り、四国めたんが見守っている

直前期に問46〜50で4点を取る3つのコツ

ここからが本題です。5問すべてを完璧にする必要はありません。統計以外の4問を先に固める——これが直前期のいちばん効率のいい入り方です。

コツ①|住宅金融支援機構は「貸す人」ではなく「買い取る人」と覚える

問46でよく出るのが、独立行政法人住宅金融支援機構です。ここで多くの人が迷うのが「機構はお金を貸してくれるのか?」という点です。

結論から言うと、機構の中心業務は「銀行が貸した住宅ローンの債権を買い取ること」です。独立行政法人住宅金融支援機構法第13条第1項第1号に、金融機関の貸付債権の譲受けを行うことが定められています。これがフラット35の仕組み(証券化支援事業)にあたります。

そのうえで、同じ第13条第1項には災害復興建築物の建設・購入資金の貸付け(第5号)耐震改修などのための貸付け(第6号)といった直接融資も並んでいます。つまり、

  • 原則=機構は買い取る(自分では貸さない)
  • 例外=災害・耐震など、法律が特に定めた場面では直接貸す

この「原則は買い取り、例外は災害系」という一本の軸を持っておくだけで、選択肢の多くは切れます。私は現場で住宅ローンの相談も受けますが、フラット35を「銀行の商品なのか機構の商品なのか」で混乱する方は本当に多い。ここは実務でも役立つ知識です。

コツ②|景品表示法は「言い切りNG」と「数字」の2本立てで覚える

問47の景品表示法(+不動産の表示に関する公正競争規約)は、問46〜50の中でいちばん安定して取りやすい1問だと私は思っています。理由は、覚えることが2種類しかないからです。

ひとつ目は「言い切り表現は使えない」というルール。「完全」「完璧」「絶対」「日本一」「格安」「掘出物」といった表現は、合理的な根拠を示せなければ使えません。広告の問題で断定的な言葉が出てきたら、まず疑う。これはひっかけ問題の見抜き方とまったく同じ発想です。

ふたつ目は数字です。不動産の表示に関する公正競争規約施行規則第9条では、徒歩による所要時間は道路距離80メートルにつき1分として算出し、1分未満の端数は切り上げて1分とすると定められています。信号待ちや坂道は考慮されません。

覚えるべき数字は多くありません。「徒歩1分=80メートル」を軸に、あとは過去問で出てきた数字だけを拾えば十分です。数字はノートにまとめ直すより、問題を解きながら覚えるほうが早いというのが私の実感です。

コツ③|土地・建物は「危ない地形」と「素材の性質」だけに絞る

問49(土地)と問50(建物)は、範囲が広そうに見えて、実は聞かれ方がほぼ固定されています

問49の土地は、「宅地に向いているか、向いていないか」の一点です。台地・段丘は宅地に向く。一方で、谷を埋めた造成地、埋立地、干拓地、急傾斜地、旧河道といった土地は、地盤や水はけの面で注意が必要とされます。「水がたまりそうな地形・人が後から埋めた地形は危ない」という感覚で読むと、常識でかなり解けます。

問50の建物は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の性質と、基礎・構造の基本用語です。「木は軽くて湿気に弱い」「鉄は強いが火と錆に弱い」「コンクリートは圧縮に強く引張りに弱いので鉄筋で補う」。この3つの性質を押さえるだけで、選択肢の言い回しが判断できるようになります。

私は鳶工として建築現場にいた時期がありますが、問50は現場で見ている人にとっては「知っていること」しか聞かれません。逆に言えば、現場を知らない人でも、性質さえ覚えれば追いつける分野だということです。

直前期に自分ひとりで「どこを削り、どこを拾うか」を判断するのが不安な方は、直前対策に絞った講座を1つ通してみるのも手です。私は独学でしたが、5回かかりました。人の設計をそのまま借りるのは、時間を買う行為でもあります。

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ずんだもんが困った顔をし、四国めたんが心配そうに寄り添っている

残り41日、問46〜50はいつ手をつける?

おすすめの入り方は、「9月中に機構・景表法・土地・建物の4問を過去問10年分で一周」→「10月に統計を上乗せ」という2段構えです。

  • 9月(残り4週間):問46・47・49・50を年度別に横断して解く。1日15分でも進みます
  • 10月(本番2週間前):問48の統計を、最新の公表数値で仕上げる
  • 本番:問46〜50から先に解く。頭が疲れる前に、確実な4点を回収する

この5問は、かけた時間に対して返ってくる点数が、宅建の中でいちばん大きい部分です。権利関係で1点伸ばすのに必要な時間を考えれば、優先順位は明らかだと思います。



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まとめ|最後の5問を、最後まで残さない

問46〜50は、宅建試験でもっとも後回しにされやすく、そしてもっとも取り返しやすい5問です。

  • コツ①:住宅金融支援機構は「原則は買い取り、例外は災害系の直接融資」
  • コツ②:景品表示法は「言い切り表現はNG」+「徒歩1分=道路距離80メートル」
  • コツ③:土地は「危ない地形」、建物は「素材の性質」だけに絞る

統計を除いた4問は、いまから始めれば確実に間に合います。残り41日。最後の5問を、最後まで残さないでください。

試験までの過ごし方に不安がある方は、宅建、9月に入って急に怖くなったあなたへ|本番まで6週間を味方にする3つの考え方もあわせてどうぞ。

※本記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。試験の実施要領は一般財団法人不動産適正取引推進機構の公表内容をご確認ください。

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