宅建、ノートまとめをやめたら点が伸びた|4回落ちた私が捨てた3つの勉強法|宅建士が解説

試験対策
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宅建の勉強を始めた頃の私は、とにかくノートを作るのが好きでした。テキストを読みながら、大事なところを色ペンで書き写す。表を清書する。見返すと我ながらきれいで、「今日もちゃんと勉強した」という満足感がありました。

でも、点は伸びませんでした。というより、ノートが厚くなるほど、模試の点は動かなくなっていきました

お恥ずかしい話ですが、私は宅建に4回落ちて、5回目でやっと合格しました。5回目にやったことは、新しい勉強法を足すことではありません。逆です。それまでやっていたことを、思い切って捨てました。この記事では、私が捨てた3つの勉強法と、代わりに何をしたのかを体験談としてお話しします。2026年(令和8年度)の試験日は10月18日(日)。8月29日から数えると、残りは約7週間です。

ノートを作る時間は「勉強」ではなく「作業」だった

落ち続けていた頃、私は現場仕事から帰ってきて、まずノートを開いていました。テキストの「借地借家法」の章を読み、要点を書き写し、色を塗り分ける。1時間、2時間はあっという間に過ぎます。手は動いているし、ページは埋まっていく。だから勉強した気になっていました。

ところが模試になると、書いたはずの論点が出てきません。ある年、自分のノートを見返して愕然としました。そこに書いてあったのは、テキストにすでに書いてあることと同じ内容だったのです。私は2時間かけて、市販のテキストを手書きで複製していただけでした。

宅建は50問中35点前後を取れば受かる試験で、合格率はおおむね15〜18%で推移しています。落ちる人の多くは、知識がゼロなのではありません。私のように、時間はかけているのに、点になる形で頭に入っていないだけです。

「作業」と「勉強」を分ける基準は、私の場合ひとつでした。問題を解いているか、解いていないか。ノート作りは、この基準で言えば完全に作業です。ここに気づいてから、私は3つのことを順番に捨てていきました。

夜に勉強するずんだもんへ四国めたんが寄り添っている

捨てた①|色分けしたきれいなノートまとめ

まず捨てたのが、いちばん愛着のあったノートでした。5回目の年、私はまとめノートを一冊も作りませんでした

代わりにやったのが、過去問集への書き込み一元化です。間違えた問題の解説ページの余白に、「なぜ間違えたか」を一行だけ書く。「35条と37条を逆に覚えていた」「専任は5人に1人ではなく従業者5人に1人」——そんな短いメモです。新しい紙は用意しません。すべて過去問集の中に集めます。

これには2つの効果がありました。ひとつは、書く時間が1問あたり10秒程度で終わること。もうひとつは、復習のときに「問題」と「自分のつまずき」が同じページで一度に目に入ることです。ノートを別に作っていた頃は、問題集とノートを行ったり来たりするだけで疲れていました。

きれいなノートは、作っているときがいちばん気持ちいいものです。でも試験本番で問われるのは、紙がきれいかどうかではなく、肢の正誤を判断できるかどうかだけでした。

ずんだもんがノートにメモを取り、四国めたんが見守っている

捨てた②|4科目を平等に回すこと

2つ目に捨てたのは、全科目を同じ熱量でやろうとする気持ちです。

落ちていた頃の私は、権利関係の難しい判例で何時間もつまずいていました。理解できないのが悔しくて、そこにいちばん時間を使っていたのです。ところが宅建の出題数を見ると、話は変わります。

  • 宅建業法:20問
  • 権利関係:14問
  • 法令上の制限:8問
  • 税・その他:8問(うち5問は登録講習修了者の免除科目)

いちばん配点が大きいのは宅建業法で、しかも宅建業法は条文どおりに素直に出る、努力が点に直結する科目です。それなのに私は、いちばん報われにくい権利関係の深追いに時間を注いでいました。

5回目は、平日の限られた時間の大半を宅建業法に寄せました。権利関係は、意思表示・代理・相続など「毎年出る定番」に絞り、細かい判例は割り切って捨てる。「全部やる」をやめた年に、はじめて模試で30点を超えました

とはいえ、どこを捨ててどこを拾うかを独学で判断するのは、正直むずかしいところです。私は4年かけて自力でたどり着きましたが、やることを減らしてくれる仕組みにお金を払うという選択肢も、もっと早く考えればよかったと思っています。

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ずんだもんが困った顔をし、四国めたんが心配そうに寄り添っている

捨てた③|新しい教材を買い足すこと

3つ目が、いちばん恥ずかしい話です。落ちていた4年間、私は試験に落ちるたびに新しいテキストを買っていました。「この本が自分に合わなかったのかもしれない」と思いたかったのです。

結果、机の上には手つかずの本が積み上がりました。どれも最初の数十ページだけが読み込まれていて、後半は新品同然。本を買った時点で満足してしまい、中身は身についていなかったのです。

5回目に決めたのは、テキスト1冊と過去問集1冊だけで戦うということでした。追加は一切買わない。そのかわり、過去問集は同じものを5周しました。

周回のやり方も変えました。1周目は全問、2周目以降は間違えた問題だけ。すると回を重ねるごとに解く量が減り、5周目は1日で回せる量まで絞られます。直前期に「見るべきもの」が1冊にまとまっている安心感は、当日の精神状態にも効きました。

ちなみに、まだ手元の1冊が決まっていない方は、そこだけは妥協せずに選んでください。合わない本を5周するのはつらいですが、決めたあとに買い足さないことのほうが、ずっと大事です。



※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。試験日・出題数などは執筆時点(2026年)の情報です。最新の内容は必ず公式情報でご確認ください。

まとめ|捨てたぶんだけ、点は伸びた

4回落ちて5回目で受かった私が、最後の年に捨てた3つをおさらいします。

  1. 色分けしたきれいなノートまとめ(代わりに、過去問集の余白へ一行メモで一元化)
  2. 4科目を平等に回すこと(代わりに、20問ある宅建業法へ時間を寄せる)
  3. 新しい教材を買い足すこと(代わりに、テキストと過去問集を1冊ずつ5周)

3つに共通しているのは、やることを増やすのではなく、点にならない時間を削るという考え方です。私の場合、勉強時間そのものは4回落ちた年より短かったくらいでした。それでも受かったのは、削った時間がまるごと問題を解く時間に変わったからだと思っています。

もし今、ノートはきれいなのに点が伸びないと感じているなら、それは能力の問題ではありません。私とまったく同じ場所でつまずいているだけです。残り約7週間。何を足すかより、何をやめるかを一度考えてみてください。応援しています。

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