「模試で時間が足りなかった」「最後の問題まで届かず焦った」。宅建の本番が近づくと、そんな不安が出てきますよね。宅建試験は2時間で50問。1問あたり約2分24秒しかありません。本番の2026年10月18日(日)まで残り約2か月の今こそ、知識だけでなく「どの順番で・何分で解くか」という解答戦略を固めておく絶好のタイミングです。
じつは、実力が同じでも解く順番と時間配分を変えるだけで、2〜3点は上乗せできます。この記事では、宅建士の私が実践してきた「2時間で50問を解ききる」3つのコツを、やさしく解説します。
まず知っておきたい ― 宅建本番の「時間と科目」の基本
宅建試験は13時から15時までの2時間・50問・4択マークシート。問題は科目ごとに次の順で並んでいます。
- 問1〜14 権利関係(民法など・14問)
- 問15〜22 法令上の制限(8問)
- 問23〜25 税・その他(3問)
- 問26〜45 宅建業法(20問)
- 問46〜50 5問免除科目(登録講習修了者は免除)
ここで大事なのが、問1から順番どおりに解く必要はまったくないということ。マークシートは何番から埋めても自由です。むしろ問1の権利関係から始めるのは危険。理由は次のコツ①で説明します。
コツ① 解く順番は「得点源」から ― 権利関係は最後に回す
おすすめの解答順は、宅建業法 → 法令上の制限・税 → 5問免除 → 権利関係の順です。つまり、いちばん最初に並んでいる権利関係(問1〜14)を、あえて最後に回すのがポイント。
なぜなら、権利関係(民法)は問題文が長く、じっくり読まないと解けない問題が多い科目だから。ここから始めると、1問に時間を取られて焦りが生まれ、そのあとの得点源であるはずの宅建業法(20問)まで慌てて崩れてしまう——これが不合格でいちばん多いパターンです。
宅建業法は20問と配点が大きく、しかも過去問と似た問題が出やすい「取りやすい科目」。だからこそ、頭がいちばんフレッシュな試験開始直後に、確実に得点源から拾うのが鉄則です。難しくて時間のかかる権利関係は、心に余裕がある状態ではなく、他をやりきった最後に落ち着いて向き合いましょう。
コツ② 時間配分は「1問2分・見直し15分」を死守する
2時間(120分)を50問で割ると1問あたり約2分24秒。でも、全問に均等に配るのは得策ではありません。得点源はテンポよく、時間のかかる科目に厚く——このメリハリが合格ラインを分けます。目安はこうです。
- 宅建業法(20問) 1問1分半・計約30分(テンポよく)
- 法令上の制限・税・免除(16問) 1問2分・計約32分
- 権利関係(14問) 1問3分・計約40分(じっくり)
- 見直し・マーク確認 最後に必ず15分残す
とくに大切なのが、最後の15分を「見直し&マークのズレ確認」に確保すること。宅建はマークシートなので、1問ずれてマークすると連鎖して大量失点します。5問解くごとに「問題番号とマーク番号が合っているか」を確認するクセをつけておくと、この事故をほぼ防げます。時計は必ず自分の腕時計で管理し、「開始30分で業法を終える」など通過タイムを決めておくと安心です。
コツ③ 「1周で決めない」勇気を持つ ― 迷ったら飛ばす
時間切れになる人の多くは、分からない1問に粘りすぎて沼にはまっています。本番で意識したいのは「1周で全部決めようとしない」こと。
目安は、1問に3分以上かかりそうなら、いったん飛ばす。問題番号に「後で戻る印」をつけ、仮の答えだけは必ずマークしておく(空欄のまま進まない)。全問を一度解き終えてから、印をつけた問題に戻れば、頭も冷えて解けることがよくあります。
そしてもう一つの鉄則。最後まで分からない問題も、絶対に空欄にしないこと。宅建は4択なので、当てずっぽうでも25%は正解します。マークが埋まっていなければ、その可能性すらゼロ。「分からない問題は一番それらしい肢で必ずマーク」——これだけで拾える1点があります。
こうした「順番・時間・飛ばし方」は、知っているだけでは本番で使えません。今から模試や過去問を、本番と同じ13〜15時に通しで解いて体に覚えさせるのが、いちばん効く練習です。独学でペース配分に不安があるなら、直前期の総まとめとして予想模試や講座を1つ取り入れるのもおすすめです。
「本番同様の通し練習」に ― 予想模試を1冊、手元に
解く順番と時間配分は、本番を想定した通し練習でしか身につきません。あれこれ手を広げるより、予想模試や過去問集を1冊、時間を計って解くのが直前期の王道です。残り2か月、週に1回でも「13時スタートの2時間通し」を積めば、本番の緊張感にぐっと強くなります。
同じ悩みを持つ方には、まず定番の1冊で「時間内に解ききる感覚」を試してみてほしいです。
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まとめ ― 順番と時間配分は、当日の“もう一人の実力”
知識がそのままでも、解き方を整えるだけで得点は変わります。最後にもう一度おさらいです。
- コツ① 解く順番は得点源から。宅建業法→法令・税→5問免除→権利関係の順で、民法は最後に回す。
- コツ② 時間配分は「業法テンポよく・権利関係じっくり」、見直し15分を死守。5問ごとにマークのズレを確認。
- コツ③ 1問に3分以上かけない。迷ったら仮マークして飛ばす。空欄は絶対に作らない。
本番まで残り約2か月。あとは、この解答戦略を通し練習で自分の型にしていくだけです。当日、あなたの実力を1点も取りこぼさないための「もう一人の自分」を、今から育てていきましょう。10月18日、落ち着いて解ききれますように。応援しています。
