宅建試験まで、あと2週間。
過去問や模試を解いていて、「手付は代金の何分の何までだっけ?」「専任媒介の登録は7日?5日?」と、宅建業法の数字で手が止まることはありませんか。
私もそうでした。宅建試験に4回落ちて5回目で合格するまで、宅建業法の数字は「見たことはあるのに、本番で2つのうちどっちか迷う」の連続でした。
宅建業法は50問中20問を占める、合格のための得点源です。そして数字の問題は、覚え方さえ整えれば直前期でも一気に点に変わる分野でもあります。
今日は、宅建業法でよく出る数字を条文で確かめたうえで、直前2週間で覚えきるための3つの覚え方を紹介します。
宅建業法の数字がごちゃまぜになるのは、バラバラに覚えているから
数字が覚えられない原因は、記憶力ではありません。多くの場合、テキストに出てきた順番のまま、1つずつバラバラに覚えていることが原因です。
テキストの順番で覚えると、「免許の5年」と「宅建士証の5年」、「専任の2週間」と「報告の2週間」のように、似た数字が別々の場所に散らばったままになります。だから本番で問題文を読んだ瞬間に、どの数字だったかが出てこないのです。
4回目までの私も、数字だけを単語カードに書いて1枚ずつめくっていました。カードの順番なら言えるのに、問題文の中に出てくると迷う。今思えば、数字と「何の話か」がつながっていなかったのだと思います。

直前2週間で数字を覚えきる3つの覚え方
覚え方①|数字は「期間・お金・媒介」の3つのグループに分ける
5回目の年は、宅建業法の数字を3つのグループに分けて、1枚の紙にまとめ直しました。条文で確かめた主な数字は次のとおりです。
【期間の数字】
- 免許の有効期間:5年(宅建業法3条2項)
- 免許の更新の申請:有効期間満了の日の90日前から30日前まで(施行規則3条)
- 商号や役員などが変わったときの変更の届出:30日以内(9条)
- 宅地建物取引士証の有効期間:5年(22条の2第3項)
- 専任の宅建士が足りなくなったときの補充:2週間以内(31条の3第3項)
- クーリング・オフ:書面で告げられた日から起算して8日を経過するまで(37条の2)
【お金の数字】
- 営業保証金:主たる事務所1,000万円、その他の事務所ごとに500万円(施行令2条の4)
- 保証協会の弁済業務保証金分担金:主たる事務所60万円、その他の事務所ごとに30万円(施行令7条)
- 業者が自ら売主のときの手付の上限:代金の10分の2(39条)
- 業者が自ら売主のときの損害賠償の予定と違約金:合計で代金の10分の2まで(38条)
- 手付金等の保全がいらない額:未完成物件は代金の5%以下かつ1,000万円以下、完成物件は代金の10%以下かつ1,000万円以下(41条・41条の2・施行令3条の5)
【媒介の数字】
- 専任媒介契約の有効期間:3か月を超えられない(34条の2第3項)
- 業務の処理状況の報告:専任媒介は2週間に1回以上、専属専任媒介は1週間に1回以上(34条の2第9項)
- 指定流通機構(レインズ)への登録:専任媒介は契約から7日以内、専属専任媒介は5日以内(施行規則15条の10)
こうしてグループに分けると、問題文を読んだ瞬間に「これは期間の話」「これはお金の話」と、探す場所が3分の1に減ります。
覚え方②|似た数字は「ペア」で覚える
宅建業法の数字は、ほとんどがペアになっています。片方だけ覚えると、もう片方とすり替えるひっかけに弱くなります。
- 1,000万円と500万円(営業保証金)⇔ 60万円と30万円(分担金)
- 2週間に1回(専任)⇔ 1週間に1回(専属専任)
- 7日(専任)⇔ 5日(専属専任)
- 5%(未完成物件)⇔ 10%(完成物件)
覚えるときは、「縛りがきつい方が、数字も厳しい」と意味でつなげると忘れにくくなります。ほかの業者に頼めない専属専任媒介のほうが、報告は1週間に1回とひんぱんで、登録も5日と早い。工事が終わっていない未完成物件のほうが、保全がいらない範囲は5%と狭い。こう考えると、数字の大小を取り違えなくなりました。
覚え方③|数字は「いつから・何は数えないか」までセットで覚える
本番のひっかけは、数字そのものより数え方に仕掛けられていることが多いです。
- クーリング・オフの8日は、クーリング・オフができることを書面で告げられた日から起算します。契約した日からではありません。
- レインズ登録の7日・5日は、休業日を数えません(施行規則15条の10第2項)。
- 手付や損害賠償の予定の10分の2は、宅建業者が自ら売主で、買主が業者ではない取引のルールです。
数字を覚えるときに、「いつから数えるか」「何は数えないか」「誰と誰の取引か」を1行だけ書き添える。これだけで、数字は合っているのに条件で落とす、というもったいない失点が減ります。
ひとりで条文を追うのが大変なときは、直前期だけでもプロの講義で数字を整理してもらうのも手です。

今日からできる3つのこと
- A4の紙を1枚用意して、「期間」「お金」「媒介」の3つの欄を作る
- この記事の数字を、ペアになるもの同士を横に並べて書き写す
- 過去問で数字の問題を間違えたら、その紙に「いつから・何は数えないか」を1行書き足す
本番の前日には、この1枚だけを見返せば済むようになります。
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まとめ
- 宅建業法の数字が覚えられないのは、テキストの順番のままバラバラに覚えているから
- 覚え方①=数字は「期間・お金・媒介」の3つのグループに分ける
- 覚え方②=似た数字はペアで覚える(7日と5日、2週間と1週間、1,000万円と60万円)
- 覚え方③=「いつから・何は数えないか」まで1行添える
- 令和8年度の宅建試験は2026年10月18日(日)13時〜15時
鳶の現場でも、寸法は「どこから測るか」が決まっていないと、数字が合っていても部材が合いません。宅建業法の数字も同じで、数字と「何の話か」「どこから数えるか」がセットになって、はじめて本番で使える1点になります。
あと2週間。数字は、直前期にいちばん伸ばしやすい場所です。今日、紙を1枚だけ用意してみてください。
出典:e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」「宅地建物取引業法施行令」「宅地建物取引業法施行規則」(2026年10月時点)/一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和8年度宅地建物取引士資格試験」スケジュール
