宅建試験の勉強をしていると、10月に入ったころに1枚のはがきが届きます。受験票です。私は4回落ちて5回目で合格したのですが、この受験票をただ引き出しにしまっていた年は、当日にかならず何かでつまずきました。
令和8年度の宅建試験は10月18日(日)。受験票の発送予定日は10月2日(金)です。この記事が公開される9月28日から数えると、あと4日ほどで発送が始まります。
受験票は「会場を知らせるはがき」ではありません。当日のルールが全部書かれた、たった1枚の指示書です。この記事では、受験票が届いたら必ず確認してほしい3つのことと、届かないとき・なくしたときの動き方を、公式の情報だけを使って整理します。
令和8年度の受験票は10月2日(金)発送予定
まず日程を押さえます。令和8年度宅建試験の受験票は、令和8年10月2日(金)に発送予定とされています。郵送で届くので、住んでいる地域によって到着日は前後します。
そして大事なのがここです。10月9日(金)になっても届かない場合は、都道府県の協力機関または不動産適正取引推進機構に必ず問い合わせることになっています。つまり、受験票を待っていていい期間は10月9日までと決まっているわけです。
なお、インターネットで申し込んだ方は、8月下旬から「宅建試験マイページ」で自分の試験会場を確認できるようになっています。まだ見ていない方は、受験票が届くのを待たずに今日見てしまってかまいません。

受験票を「しまうだけ」にすると当日につまずく
受験票が届くと、たいていの人は中身をざっと見て、なくさないように保管します。私も4回そうしました。そして毎年、当日になって「そこに書いてあったのか」と気づくことがありました。
理由は単純で、受験票には「持ち物」「集合時刻」「禁止事項」といった、当日の失点に直結する情報がまとまっているからです。読まないまま当日を迎えると、朝の準備が全部手探りになります。
逆に言えば、受験票が届いた日に10分だけ使って読み込んでおけば、残り2週間の不安がひとつ減ります。直前期にやるべきことは、問題を増やすことではなく、決まっていることを確定させることです。

受験票が届いたら必ず確認する3つのこと
では、具体的に何を見ればいいのか。優先順位の高い順に3つあげます。
確認① 試験会場と、12時30分までに着席できる段取り
最初に見るのは会場名と住所です。ここで注意したいのは、申し込んだ試験地や指定された試験会場を、受験者の都合で変更することは一切できないという点です。「思っていたより遠い」と分かっても、変えられません。分かった時点で、行き方を組み立てるしかありません。
そして時刻です。令和8年度の試験時間は13時から15時までの2時間(登録講習修了者は13時10分から15時まで)。ただし当日は注意事項の説明があるため、12時30分(登録講習修了者は12時40分)までに自席に着席する必要があります。
ここから逆算してください。12時30分に着席するなら、会場到着は12時前後。トイレの行列も考えると、もう少し早めが安心です。家を出る時刻・使う電車・昼食をとる時刻まで、紙に書いて受験票と一緒にしておくのがおすすめです。私が5回目にやってよかったのはこれだけでした。
確認② 氏名・住所が、今の自分と一致しているか
申し込みは7月です。その後に引っ越した方、結婚などで姓が変わった方は、受験票の記載と現状がずれている可能性があります。対応は決まっています。
- 住所だけが変わった場合:郵便局に転居届を出しておけば、受験票は新しい住所に転送されます。インターネット申込みの方はマイページから変更も可能です
- 間に合わなかった場合・郵送申込みの方:試験当日に会場で「データ修正票」の交付を受け、新しい住所を記入して提出します
- 結婚などで改姓した場合:インターネット申込みの方はマイページから変更。郵送申込みの方は当日の「データ修正票」で対応します
つまり、ずれていても当日会場で直せる仕組みがあるので、慌てる必要はありません。ただし「当日やることが1つ増える」ので、早めに着く前提で考えておいてください。
確認③ 当日の注意事項、特に「途中退出できない」こと
3つめは注意事項の読み込みです。ここでいちばん見落とされやすいのが、試験時間中の途中退出はできないという一文です。
これは「出ると損」という話ではありません。途中退出した場合は棄権または不正受験とみなされ、採点されません。13時から15時まで、席を立たない前提で体調をつくる必要があるということです。
だからこそ、当日の昼食と水分は「おなかに優しく、量は控えめに」が基本になります。カフェインを普段より多くとるのも避けたほうが無難です。私は4回目の年、眠気対策にコーヒーを2杯飲んで、後半ずっと落ち着かない思いをしました。
持ち物や禁止事項の細かい内容は年度によって変わることがあるため、受験票と試験案内に書かれている注意事項をそのまま正解として扱ってください。ネットの古い情報より、手元のはがきが最新です。

届かない・なくした・遅刻した――3つのケースの動き方
ここからは「うまくいかなかったとき」です。実はこの3ケースも、公式に対応が決まっています。知っておくだけで当日の焦りが消えます。
ケース① 10月9日(金)になっても届かない
この場合は、受験を申し込んだ都道府県の協力機関、または不動産適正取引推進機構に必ず問い合わせます。放置してはいけません。
厳しい点も書いておきます。郵便事情で受験票が届かなかった場合について機構は責任を負わず、届かないことを理由に受験手数料8,200円が返還されることはありません。届かないなら自分から動くしかない、というのが現実です。
ケース② 受験票が届かなかった・なくしてしまった
「受験票がないから受けられない」と思っている方が多いのですが、違います。対応方法があります。
試験当日に顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)を持参して、試験会場に設けられている「相談係」に立ち寄ることです。本人確認のうえ、受験票を再発行して直接手渡してもらえます。
ただし条件が2つあります。ひとつは受験票の再発送は行われないこと。郵送で送り直してもらうことはできません。もうひとつは、再発行の手続に時間がかかるため当日は早めに会場へ出向くことです。12時30分の着席に間に合わせる必要があります。
会場が分からない場合は、インターネット申込みの方はマイページで確認、郵送申込みの方は協力機関か機構の試験部に問い合わせます。
ケース③ 当日、遅刻してしまった
遅刻したときも、まず「相談係」です。相談係に申し出てから試験室へ向かうという流れになっています。いきなり試験室に飛び込まないでください。
ただし、ここには明確な締切があります。試験会場の入り口に13時30分を過ぎて到着した遅刻者は入室できません。13時30分が、その年の宅建試験に参加できる最後のラインです。
令和8年度 宅建試験の公式スケジュール(確認用)
- 試験日時:令和8年10月18日(日)13時から15時まで(2時間)。登録講習修了者は13時10分から15時まで(1時間50分)
- 着席時刻:注意事項の説明があるため、12時30分(登録講習修了者は12時40分)までに自席に着席
- 受験票の発送:令和8年10月2日(金)予定。10月9日(金)になっても届かない場合は協力機関または機構へ問い合わせ
- 途中退出:できない。退出した場合は棄権または不正受験とみなされ、採点されない
- 遅刻:会場入り口に13時30分を過ぎて到着すると入室できない
- 受験手数料:8,200円(原則として返還されない)
- 試験方法:50問・4肢択一式のマークシート(登録講習修了者は45問)
- 合格発表:令和8年11月25日(水)9時30分
(出典:一般財団法人不動産適正取引推進機構「宅建試験のスケジュール」/同「宅建試験のFAQ」)
ちなみに令和8年度からは、インターネット申込みの方は合格発表日以降にマイページで自分の得点を見られる予定とされています。不合格だった年の私がいちばん知りたかった情報なので、これは大きな変更だと思います。
そして合格発表のあとには、宅建士としての次の一歩が待っています。私は合格した年に求人を見て、自分の経験でも選べる会社があることを知りました。「受かったら何ができるのか」を先に見ておくと、直前期の勉強にも力が入ります。
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まとめ:受験票が届いた日が、本番の準備開始日
最後に、受験票が届いたら確認する3つをもう一度まとめます。
- 試験会場と12時30分着席の段取り。会場は受験者の都合では一切変更できない。家を出る時刻まで紙に書く
- 氏名・住所が今の自分と一致しているか。住所だけなら郵便局の転居届で転送、間に合わなければ当日「データ修正票」
- 当日の注意事項。途中退出はできず、退出すれば棄権または不正受験で採点されない。昼食と水分は控えめに
そして、届かないとき・なくしたときは顔写真付きの身分証明書を持って、当日早めに会場の「相談係」へ。13時30分を過ぎての到着だけは、取り返しがつきません。
受験票は、あなたが7月に申し込みを済ませた証拠です。10月2日以降にそれが手元に届いたら、机の見える場所に置いてください。残り2週間あまり、その1枚が「自分は受験生だ」と毎日言い続けてくれます。
10月18日の午後1時、会場でお会いしましょう。

