宅建の勉強、一番の敵はスマホだった|4回落ちた私が変えた3つの対策|宅建士が解説

試験対策
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2026年(令和8年度)の宅建試験は10月18日(日)。9月19日から数えると、残りは29日です。

この時期、机には向かっている。テキストも開いている。それなのに、1時間たって進んだのは3ページだけ——。4回落ちていた頃の私は、毎晩これをくり返していました。原因はやる気でも頭の出来でもなく、机の右上に置いていたスマホでした。

通知が光る。少しだけ見る。気づけば15分たっている。慌ててテキストに戻るけれど、さっきまで読んでいた場所が思い出せない——。これを一晩に何度もやっていたのです。

5回目に合格した年、私が最初に変えたのは参考書でも勉強時間でもなく、スマホの置き場所と使い方でした。この記事では、当時の失敗と、実際に効いた3つの対策を体験談としてお話しします。

スマホが奪っていたのは「時間」ではなく「集中の立ち上がり」だった

スマホ対策というと、たいてい「見る時間を減らそう」という話になります。でも私の場合、本当に困っていたのはそこではありませんでした。

宅建の本試験は午後1時から午後3時までの2時間で50問(登録講習修了者は午後1時10分開始で1時間50分・45問)。1問あたり2分ちょっとで、権利関係の長い問題文を読み、引っかけを見抜いて選ぶ必要があります。

つまりこの試験が測っているのは、「長い文章を、途切れずに読み切る力」でもあるのです。

ところがスマホを1回見るたびに、頭は一度リセットされます。戻ってきて、どこを読んでいたか探して、また文脈をつなぎ直す。この「立ち上げ直し」に、私の場合は毎回3分も4分もかかっていました。スマホを見ていた時間が15分でも、失っていたのは30分以上だったのです。

もっと怖いのは、これが習慣になると本番でも同じ読み方をしてしまうことです。私は4回目の受験のとき、問題文を最後まで読まずに選択肢へ飛ぶクセがついていました。ふだん短い文章しか読んでいない読み方が、そのまま出てしまったのだと思います。

夜に勉強するずんだもんへ四国めたんが寄り添っている

4回落ちた頃、私のスマホの使い方にあった3つの問題

問題①|手の届く場所に置いていた

いちばん単純で、いちばん効いていたのがこれです。私はスマホを机の右上、テキストのすぐ横に置いていました。「音を消しているから大丈夫」と思っていたのです。

でも画面が伏せてあっても、視界の端に入るだけで意識は引っぱられます。しかも手を伸ばせば届く距離なら、迷う時間すら必要ありません。難しい条文が出てきた瞬間、考えるより先に手が伸びていました。

意志で我慢するのではなく、手が届かないようにするしかなかった——これに気づくのに4年かかりました。

問題②|スマホが「勉強道具」を兼ねていた

私はスマホに一問一答アプリを入れていました。スキマ時間に使えて便利です。でもこれが、いちばんやっかいな言い訳になりました。

「アプリを開くために触っただけ」と自分に説明できてしまうのです。実際には、アプリを開く前にロック画面の通知をぜんぶ読んでいました。勉強用と娯楽用が同じ1台に入っていると、境目が自分でも分からなくなるのです。

これは意志が弱いという話ではありません。同じ入り口から入る以上、誰でもそうなります。

問題③|疲れた日の「ごほうび」にしていた

仕事から帰って、ご飯を食べて、机に向かう。ここで疲れていると、「5分だけ休憩」と言ってスマホを開いていました。

この5分が30分になった日は、たいていそのまま勉強をやめていました。休憩したはずなのに、動画やSNSを見た後の頭は、まったく休まっていないからです。

「疲れたからスマホ」ではなく、「スマホを見たから、もう机に戻れなくなった」。順番が逆だったと、あとから気づきました。

ずんだもんがノートにメモを取り、四国めたんが見守っている

5回目の年に変えた、3つの対策

対策①|同じ部屋に置かない(物理的に距離をとる)

5回目の年、私がやったのはこれだけです。勉強を始める前に、スマホを別の部屋の充電器に置きに行く。それだけ。

アプリで制限をかける方法も試しましたが、私には続きませんでした。解除の方法を自分が知っているからです。別の部屋まで取りに行くのは面倒——この「面倒くさい」が、私にはいちばん効きました。

大事なのは、勉強を始めてから運ぶのではなく、机に座る前に運ぶことです。座ってからだと「今日はいいか」になります。玄関で靴を脱ぐのと同じで、順番を固定してしまうほうが楽でした。

もし家族と同居していて置き場所に困るなら、台所の棚でも車の中でもかまいません。手を伸ばして届かなければ十分です。

対策②|机の上の勉強は「紙だけ」に統一した

スマホの一問一答アプリは、やめたわけではありません。使う場所を分けました

  • 机に座っているとき:紙のテキストと問題集だけ。スマホは別の部屋
  • 移動中・昼休み:スマホのアプリで一問一答

こうすると、机に向かっている時間はスマホを触る理由がゼロになります。「アプリを開くため」という言い訳が使えません。

そして直前期には、もうひとつ理由ができました。本番は紙とマークシートです。画面をスクロールして読む練習ばかりしていると、紙の長文で目が滑る——これは実際に模試で感じました。残り1か月は、意識して紙に寄せたほうが安全だと思います。

私自身、当時これを早く知っていれば、もっと違う結果になっていたかもしれません。紙の問題集を1冊、直前期用に足しておくのはおすすめです。楽天ブックスで宅建の問題集を探す

対策③|「見ていい時間」を先に決めておいた

我慢だけでは続きませんでした。だから先に見る時間を予定に入れました

私の場合は「45分やったら、10分はスマホを見ていい」。タイマーはキッチンタイマーを買いました(スマホのタイマーを使うと、そこで触ってしまうからです)。

これで何が変わったかというと、「あとで見られる」と分かっているので、45分のあいだ気にならなくなったことです。禁止すると気になる。予定に入れると気にならない。不思議ですが、私にはこれが効きました。

ただし、ひとつだけルールを決めました。10分の休憩は、机を離れてから。座ったまま見ると、そのまま30分になります。立ち上がって、別の部屋に行って、10分見て、戻る。この移動が区切りになりました。

ずんだもんが困った顔をし、四国めたんが心配そうに寄り添っている

今日からできる3つのこと

  1. 今夜、机に座る前にスマホを別の部屋へ置きに行く。今日1日だけでいいので試してください。1時間で進むページ数が変わるはずです。
  2. キッチンタイマーを1つ用意する。100円ショップのもので十分です。スマホのタイマーを使わないことに意味があります。
  3. 「机では紙、移動中はスマホ」と紙に書いて机に貼る。ルールは覚えておくより、見えるところに置いたほうが守れます。

残り29日です。新しい教材を足す時期ではありませんが、環境を変えるのは今日からできます。そして環境は、教材より早く効きます。

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まとめ

4回落ちた私が、5回目の年に変えたのは次の3つでした。

  • 対策①:スマホは同じ部屋に置かない。机に座るに運ぶ
  • 対策②:机の上は紙だけ。アプリは移動中・昼休み専用にする
  • 対策③:見ていい時間を先に決める。タイマーはキッチンタイマーで

宅建は50問中35点前後で合格ラインに届く試験です。才能ではなく、積み上げた時間が点数になります。そしてその時間は、机に座っていた時間ではなく、途切れずに集中できた時間だけが数えられます。

私は4年かけて、そこにようやく気づきました。同じところでつまずいている方が、もっと早く気づけたらと思って書きました。

残り29日、お互いにやれることをやっていきましょう。

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