宅建試験まで、あと1週間。
夜、布団に入ってから「もし落ちたらどうしよう」と考えはじめて、なかなか眠れない。テキストを開いても、頭のどこかで同じ言葉がぐるぐる回っている。そんな日が続いていませんか。
私は宅建試験に4回落ちて、5回目でようやく合格しました。正直に言うと、5回目の年も、本番1週間前の不安は消えませんでした。それでも、その年は不安に振り回されずに本番の席に座れました。
今日は、4回落ちた私が本番前の1週間に「落ちたらどうしよう」と付き合えた3つの考え方を書きます。今夜から使える話です。
「落ちたらどうしよう」と思うのは、本気で準備してきた証拠
まず伝えたいのは、本番前に不安になるのは、まったくおかしなことではないということです。
どうでもいい試験なら、人は不安になりません。何か月も時間をかけて、家族の協力をもらって、休みの日も机に向かってきた。だからこそ「落ちたら」が怖くなるのだと思います。
令和8年度の試験は2026年10月18日(日)13時〜15時、合格発表は11月25日(水)9時30分です。ここまで来た人は、もう十分にがんばってきた人です。

不安に振り回されていた頃の私
4回目までの私は、不安を「消そう」としていました。
夜中にスマホで「宅建 1週間前 間に合う」と検索し、SNSで「模試40点でした」という投稿を見つけては落ち込む。不安を消すために新しい問題集を買い、結局手をつけられずにまた不安になる。不安を消そうとするほど、不安が大きくなっていきました。
最後の1週間の過ごし方そのものは、昨日の記事「最後の7日間3つのルール」に書きました。今日はその手前にある、気持ちの話です。

本番前の1週間に決めた3つの考え方
考え方①|不安は消さなくていい。「よく準備してきたしるし」と名前をつける
5回目の年、私は不安を消すのをやめました。そのかわりに、不安が出てきたら心の中で「これは、本気でやってきたしるしだ」と名前をつけるようにしました。
不思議なもので、名前をつけると不安は少しだけ小さくなります。「また不安になっている、だめだ」と自分を責めるのと、「本気だから不安なんだ」と受け止めるのとでは、同じ気持ちでも重さがちがいました。
不安があるまま机に向かえれば、それで十分。不安がゼロになる日を待っていたら、本番の日が先に来てしまいます。
考え方②|「落ちたら」の先を、一度だけ紙に書き出す
頭の中の「落ちたらどうしよう」は、ぼんやりしているから怖いのだと思います。5回目の年、私は一度だけ、落ちたら本当に何が起きるのかを紙に書き出しました。
- 来年の10月に、もう一度受けられる
- ここまで覚えた知識は、消えずに残る
- 家族は、落ちたからといって私を責めない
書いてみると、失うものは思っていたよりずっと少なかったのです。実際に私は4回落ちていますが、そのたびに次の年の土台が増えていました。
書くのは一度だけでいいです。書いた紙は引き出しにしまって、あとは見返しません。ぐるぐるを紙の上に出してしまうと、頭の中に場所が空きました。
「受けるのが怖い」という気持ちがもっと強い方は、以前書いた「試験を棄権しなかった3つの理由」も読んでみてください。
考え方③|自分で決められるのは「今日の1時間」と「当日の2時間」だけ
合格点が何点になるか。ほかの受験生が何点取るか。今年の問題が難しいかどうか。これは、どれも自分では決められません。
自分で決められるのは、今日どの問題を解き直すかという「今日の1時間」と、本番の50問にどう向き合うかという「当日の2時間」だけです。5回目の年は、決められないことを考えはじめたら、「それは決められない」と声に出して、目の前の1問に戻るようにしました。
そのために、試験日まではSNSで他人の点数や勉強時間を見ないと決めました。比べる相手は他人ではなく、昨日の自分。これだけで、夜の不安がずいぶん静かになりました。
ひとりで勉強していると、解説を読んでも分からない論点が気になって、それがまた不安のたねになることがあります。そういうときは、プロの講義に頼るのも一つの手です。

今日からできる3つのこと
不安な夜こそ、やることを小さくしましょう。今日やることは、次の3つだけです。
- 紙を1枚出して、「落ちたら本当に何が起きるか」を3行だけ書く(書いたらしまう)
- SNSのアプリを、試験日までスマホのホーム画面から外す
- 当日の段取り(家を出る時間・会場までの道・持ち物)を書き出す
当日の段取りが決まっていると、「何か忘れていないか」という不安がひとつ消えます。私が当日にやらかした失敗は「試験の当日、私がやらかした3つの失敗」にまとめています。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
まとめ
- 本番前に「落ちたらどうしよう」と思うのは、本気で準備してきた証拠
- 考え方①=不安は消さなくていい。「よく準備してきたしるし」と名前をつける
- 考え方②=「落ちたら」の先を一度だけ紙に書き出す。失うものは思ったより少ない
- 考え方③=自分で決められるのは「今日の1時間」と「当日の2時間」だけ。比べる相手は昨日の自分
- 令和8年度の試験は2026年10月18日(日)13時〜15時、合格発表は11月25日(水)9時30分
4回落ちた私が言えるのは、不安がなくなった人が受かるのではなく、不安を抱えたまま席に座った人が受かるということです。
鳶の現場でも、高いところに上がる前に怖さがまったくない職人はいません。怖さがあるから、安全帯を確かめて、一歩ずつ足元を見る。怖さは、ていねいに進むための味方でした。試験も同じでした。
あと1週間。今夜は「本気でやってきたから不安なんだ」と自分に声をかけて、少し早めに休んでください。合格後の働き方やキャリアに迷ったときは、いつでもブログで相談してくださいね。
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験」ページ・「令和8年度宅地建物取引士資格試験」スケジュール(2026年10月時点)
