宅建の勉強、自宅ではまったく続かなかった|私が集中できた3つの場所|宅建士が解説

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9月に入りました。2026年(令和8年度)の宅建試験は10月18日(日)。9月5日から数えると、残りはおよそ6週間です。

「今日から本気でやる」と決めて、休みの日に自宅の机に向かう。テキストを開く。5分後にはスマホを見ている——。お恥ずかしい話ですが、私が4回落ちていた頃の休日は、だいたいこれでした。

そして5回目に合格した年、私が変えたのは勉強法よりも先に、「どこで勉強するか」でした。この記事では、自宅で続かなかった理由と、私が実際に集中できた3つの場所を、体験談としてお話しします。

「家だと集中できない」のは、意志の弱さではなかった

落ち続けていた頃、私は自分を責めていました。「同じ時間があるのに続かないのは、自分の根性が足りないからだ」と。当時は鳶職として現場で働いていて、体力にも自信がありました。それなのに、家の机に1時間座っていられない。情けなかったのを覚えています。

でも今になって振り返ると、原因は根性ではありませんでした。自宅は「休む場所」として長年しみついていて、勉強のスイッチが入らない場所だっただけです。

宅建は50問中35点前後を取れば合格できる試験で、合格率はおおむね15〜18%で推移しています。特別な才能が要る試験ではありません。必要なのは、机に向かった時間が本当に勉強になっているかどうかです。私の場合、自宅で「3時間やった」と思っていた日の中身は、実質1時間もありませんでした。

夜に勉強するずんだもんへ四国めたんが寄り添っている

私が自宅で続かなかった3つの理由

理由①|生活のものが、全部そこにある

机の横にはベッド、うしろにはテレビ、手元にはスマホ。「休むための道具」に囲まれた場所で「がんばる」のは、かなり不利な勝負です。

特にスマホは強敵でした。1問解いて通知が来る。開く。気づいたら30分。これを繰り返して、テキストは3ページしか進まない。それでも「今日は勉強した」と思って寝ていました。

理由②|中断されるのが前提の場所だった

家族の生活音、宅配便、洗濯機の終了音。悪いことは何ひとつ起きていないのに、集中が切れたあと、もう一度乗り直すのに10分かかるのです。

権利関係の長い問題文は、途中で切られると最初から読み直しになります。1時間で3回中断されると、実質の勉強時間は半分以下でした。

理由③|「いつでもできる」から、始まらない

これがいちばん大きかったと思います。自宅には終わりの時間がありません。「あと10分したらやる」が何回でも言える。結果、始まらないまま夜になります。

逆に言えば、「ここを出るまで」という締め切りがある場所なら、私でも動けたということです。

ずんだもんと四国めたんが二人でガッツポーズをしている

私が集中できた3つの場所

場所①|仕事の車の中(昼休みの40分)

いちばん意外だったのが、現場に停めた車の中でした。昼ごはんを10分で済ませて、残りの40分をシートに座ったまま過去問に使います。

ここが良かったのは3点です。ひとつはひとりきりで誰にも話しかけられないこと。ふたつめは「昼休みが終わる」という強制的な締め切りがあること。みっつめは、毎日ほぼ同じ時間に必ず訪れることです。

持ち込んだのは、過去問集1冊とペン1本だけ。テキストは持ちません。狭い場所で広げられないからです。この「持ち物が絞られる」制約が、結果的に作業ではなく問題を解く時間を作ってくれました。

場所②|図書館の自習席(休みの日の午前中)

まとまった2〜3時間を取れるのは、休みの日の図書館でした。朝いちばんで行って、昼前に出る。これを土曜の固定にしました。

図書館の良いところは、周りが全員なにかに取り組んでいることです。資格の勉強をしている人、受験生、調べ物をしている人。「自分だけがやっている」感覚が消えるだけで、驚くほど続きます

ここでは車の中と逆に、テキストと過去問を両方広げました。間違えた問題の根拠をテキストで確認する——広い机が要る作業を、この時間にまとめてやります。

場所③|チェーンのカフェ(仕事帰りの1時間)

平日の夜、家に帰る前に1時間だけ寄る場所も決めていました。コーヒー1杯分のお金はかかりますが、「一度家に入ると、もう出られない」のは自分がいちばんよく知っていたからです。

カフェは図書館ほど静かではありません。でも、意味のある会話が聞こえてこない雑音は、意外と邪魔にならないというのが私の実感でした。逆に無音だと眠くなる日もありました。

ここでやるのは、その日の疲れ具合で決められる軽めの内容。宅建業法の一問一答や、間違えた問題の見直しです。難しい判例には手を出しません。

私自身、4年かけてこの3つの場所にたどり着きました。ただ、当時これを知っていたらもっと早く動けていた、と思うことがひとつあります。場所を選ばずスマホで講義を聞ける教材を、私は4回目まで一度も検討しませんでした。車の中や移動時間を「問題を解く」以外にも使えたはずです。同じように移動が多い方は、選択肢として覗いてみる価値はあると思います。

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四国めたんが説明し、ずんだもんがうなずいて聞いている

場所を変えるときに気をつけた3つのこと

ただ「外でやればいい」という単純な話でもありませんでした。私が失敗して学んだことを3つだけ書いておきます。

  • 場所ごとに「やること」を決めておく:着いてから何をやるか考える時間がいちばんもったいない。車=過去問、図書館=テキスト照合、カフェ=一問一答、と固定しました。
  • 荷物を増やさない:全部持ち歩こうとした時期は、重くて行かなくなりました。持つのは基本1冊です。
  • お金と時間の上限を決める:カフェは週2回まで、と決めました。決めないと「今日は疲れたから行かない」の判断がその都度発生して、続きません。

そしてもうひとつ。自宅を完全に捨てる必要はありません。私も、寝る前の15分だけは家で暗記に使っていました。自宅は「短くて軽いこと」に向いていた、というだけの話です。

まとめ|残り6週間、場所から変えてみる

4回落ちた私が、5回目にまずやったのは勉強法の大改造ではなく、勉強する場所を決めることでした。あらためて整理します。

  • 自宅で続かないのは意志の問題ではない。休む道具に囲まれ、中断が入り、締め切りがない場所だから
  • 場所①:車の中(毎日40分・過去問だけ)——強制的な締め切りと、ひとりの時間
  • 場所②:図書館(休日の午前・テキストと照合)——まとまった時間と、周りの空気
  • 場所③:カフェ(仕事帰りの1時間・軽い復習)——家に入る前に寄るのがコツ

本番まで、残りおよそ6週間。新しい参考書を買い足すより先に、明日の勉強をどこでやるかを1か所だけ決めるほうが、私の場合は効きました。

今日の帰り道に、いつも通り過ぎている場所をひとつだけ見てみてください。そこが、あなたの合格の場所になるかもしれません。

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