お盆が明けると、宅建の勉強をしている人の多くが同じ不安に襲われます。「試験まであと約2か月。8月からの追い込みで、本当に間に合うんだろうか」——2026年の宅建試験は10月18日(日)。今からだと、残りはおよそ2か月です。
先に私の結論を言うと、8月からの2か月で、合否は十分ひっくり返せます。というより、私自身がまさにこの“残り2か月”の使い方を変えたことで、ようやく合格できた人間です。
お恥ずかしい話ですが、私は宅建に4回落ちて、5回目でやっと受かりました。落ち続けた4回と、受かった5回目。いちばん大きく変えたのが、この夏から本番までの過ごし方でした。この記事では、私が“残り2か月”で実際にやった3つのことを、体験談としてお伝えします。
8月は「間に合うか不安」がピークになる時期
春先にやる気満々で始めても、夏になると仕事や家庭が忙しく、思ったほど進んでいない——これはむしろ普通です。私も毎年この時期に「今年もダメかも」と落ち込んでいました。
ただ、4回目までと5回目とで決定的に違ったのは、残り時間が少ないからこそ「やることを減らした」という点です。焦って手を広げるほど、私は落ちていました。逆に、やることをしぼり込んだ年に受かったのです。私がしぼり込んだ3つを、順番に紹介します。
① 新しい教材に手を出すのをやめて、過去問を1冊に絞った
落ち続けていた頃の私は、8月になると決まって新しい問題集や予想問題に手を出していました。「これをやれば受かるかも」と、あれもこれもと買い足す。ところが、どれも中途半端で身につかず、結局1冊もやり切れないまま本番を迎えていました。
5回目の年は、これを完全にやめました。手元の過去問(分野別)を1冊だけに絞り、それを何度もくり返す。新しい教材はいっさい買い足さない、と決めたのです。
同じ1冊を2周、3周とすると、不思議なもので「前回まちがえた肢」が見えてきます。宅建は過去に出た論点がくり返し問われる試験なので、1冊を完璧にするほうが、10冊を一度ずつ解くよりずっと点になりました。残り2か月でいちばん効いたのは、間違いなくこれです。
もし今、手元に「くり返し解ける過去問集」がまだない方は、この時期に1冊だけ用意しておくと安心です。分野別で解説が厚いものを選ぶと、間違えた理由まで確認できて回転が速くなります。
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② 満点を捨てて「宅建業法・法令上の制限」に時間を寄せた
2つ目は、満点を狙うのをやめたことです。宅建は50問中、だいたい35点前後で合格できる試験。裏を返せば、15問は落としても受かります。
落ちていた頃の私は、民法の難しい論点を完璧にしようと、いちばん時間のかかる分野に一番時間を使っていました。でも民法は範囲が広く、深追いしても本番で報われにくい。ここに時間を吸い取られて、他が手薄になっていたのです。
5回目は発想を逆にしました。宅建業法(20問)と法令上の制限(8問)という、配点が大きく、暗記でしっかり点が取れる分野を最優先にしたのです。宅建業法はやればやるほど点が安定するので、ここで18点前後を固められると、一気に合格ラインが見えてきます。民法は「みんなが取れる基本問題だけ確実に」と割り切りました。
残り2か月は、あれもこれもと欲張らず、「点になりやすいところから固める」。この優先順位を変えただけで、模試の点数が目に見えて上がりました。
③ 週に1回、本番と同じ時間に「通しで解く」練習を入れた
3つ目は、本番と同じ条件で50問を通しで解く“予行演習”を、週に1回入れたことです。宅建の本番は13時から15時までの2時間。私はこの時間帯に合わせて、日曜の午後に2時間、通しで解く日を作りました。
1問ずつバラバラに解いているときは気づかなかった弱点が、通しで解くとハッキリ出ます。私の場合は時間配分とマークミスでした。難しい問題に時間をかけすぎて最後が駆け足になったり、マークシートが1問ずれていたり。こうしたミスは、知識とは別に“場慣れ”しないと消えません。
本番と同じ時間割で解く体を、残りの2か月で作っておく。これをやったおかげで、5回目は当日ほとんど緊張せず、いつもどおりの力を出せました。独学で追い込みをかける方ほど、通信講座の直前対策や模試を“ペースメーカー”として使うのも手です。
独学だけでは不安、という方は、アガルートの宅建士講座(ゼロから1年合格)のような、要点を絞った講座で直前期だけ“伴走”してもらうのもおすすめです。残り2か月をムダにしないための投資として、私は十分価値があると思っています。![]()
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まとめ|残り2か月は「減らす勇気」で合格に近づく
4回落ちて5回目で受かった私が、“残り2か月”でやった3つのことをおさらいします。
- 新しい教材に手を出さず、過去問を1冊に絞ってくり返す(10冊を一度ずつより、1冊を完璧に)
- 満点を捨て、宅建業法・法令上の制限という得点源に時間を寄せる(民法は基本だけ確実に)
- 週1回、本番と同じ13〜15時に通しで解く(時間配分とマークミスを“場慣れ”でつぶす)
共通しているのは、どれも「やることを増やす」のではなく「減らして、絞る」という発想です。焦って手を広げていた4回は落ち、思い切って絞った5回目で受かった——これが私の実感です。
8月からでも、まだ十分間に合います。あと2か月、いっしょに走り切りましょう。応援しています。
