「4月に引っ越したばかりなのに、もう次の物件を考えている」――そんな相談が、5月のこの時期、宅建士の私のもとには少しずつ増えてきます。
新生活が始まって1〜2ヶ月。住んでみて初めて気づく不満や、内見では見えなかった落とし穴。実はそのほとんどが、内見の段階で「ある3つの質問」をするだけで防げるのをご存知でしょうか。
この記事では、5回宅建を受験し、宅建士として現場で物件を案内してきた私が、内見で必ず聞いてほしい3つの質問と、それを聞き出すコツを解説します。次の引越しを「後悔ゼロ」にするための実践メモとして使ってください。
① なぜ5月に引越しの不満が爆発するのか
4月の引越しシーズンに動いた方の多くは、限られた時間で物件を決めています。3月〜4月は供給より需要が圧倒的に多く、「気に入った物件は当日に申し込まないと取られる」状況も珍しくありません。
その結果、内見で気になった点を深掘りする時間がなく、勢いで決めてしまう。住み始めて2週間〜1ヶ月で「思っていたのと違う」と気づき、5月の落ち着いた時期に次を検討し始める――これが毎年繰り返されているパターンです。
ただ、闇雲に焦って動く必要はありません。5月〜6月は、4月の繁忙期に動かなかった物件が値下げされる時期。今こそ、ゆっくり物件を比較できる絶好のタイミングです。
② 内見で見落とされやすい3つの落とし穴
落とし穴1:日中だけ内見して夜の音と光を確認しない
内見は不動産会社の営業時間に合わせて、ほぼ全員が日中(10時〜18時)に行います。ところが住み始めると、生活時間の半分以上は夜です。
夜の街灯の有無、近隣の飲食店の閉店時間、線路や幹線道路の夜間の音――これらは日中の内見では絶対にわかりません。
落とし穴2:水回り収納と「使える壁」の確認不足
面積表示やお部屋の広さは図面で把握できますが、「実際に物が置けるかどうか」は壁の長さで決まります。テレビ・冷蔵庫・洗濯機・本棚など、家具を置きたい場所の壁の長さをメジャーで測らずに決める方が驚くほど多いです。
とくに洗面台横のスペース・洗濯機置場の上の空間・玄関収納の奥行きは、図面では伝わりません。
落とし穴3:管理状態を「共用部」で見落とす
部屋の中をじっくり見るのは当然として、見落とされがちなのが共用部の管理状態です。
ゴミ置場が散らかっていないか、駐輪場が整理されているか、エントランスの郵便受けに不在票が刺さりっぱなしの部屋が多くないか――共用部は住人の民度と管理会社の質を映す鏡です。ここが荒れている物件は、トラブルが起こりやすいと考えてください。
③ 宅建士が「内見で必ず聞く」3つの質問
質問1:「直近1年で何回入居者が入れ替わりましたか?」
営業担当者が嫌がる質問ですが、答えてもらえれば物件の本音が見えます。回転が極端に早い物件は「住み始めてすぐ後悔する何か」がある可能性が高いです。
営業がはぐらかしたら、宅建業法上の「重要事項説明」を待つのも手。契約前の重要事項説明では物件の事実を正確に伝える義務があります。
質問2:「過去にトラブルや事件はありましたか?」
心理的瑕疵に関する質問です。宅建業法では「重要な事項」については告知義務があり、隠したら宅建業者は罰則対象になります。聞かれた以上は答えるしかないので、遠慮せず聞いてみてください。
質問3:「契約後にここを直してもらえますか?」
網戸の破れ、ドアの建て付け、エアコンの汚れ――気になる箇所を内見時に指摘して、契約条件として直してもらえるか確認しましょう。入居前なら無料で直してもらえることが多いので、入居後に自費で直すのと大違いです。
④ 解決方法:信頼できる仲介会社で動く
結局のところ、物件選びの成否を決めるのは「どの仲介担当者に出会えるか」が8割と言っても過言ではありません。
私自身、5回宅建を受験する中で複数の仲介会社で物件案内を受けましたが、担当者のレベルでこんなにも提案の質が違うのか、と痛感しました。
賃貸の引越しを考えている方には、まずは大手の安心感があるアパマンショップで1回相談してみる、というのを最初の一歩としておすすめします。複数物件をフラットに比較してくれる担当者に当たれば、上記の質問にも正面から答えてくれます。
住む場所決まった?新生活のお部屋探しはアパマンショップで⑤ チェックリスト:内見当日の持ち物
最後に、内見の精度を上げるためのチェックリストを置いておきます。
- メジャー(5m以上):家具を置く壁の長さを測る
- スマホ(コンセント確認用):実際に充電器が届くか試す
- 水平器アプリ:床の傾きで建物の劣化度を見る
- 方位磁石アプリ:日当たりの正確な向きを確認
- 図面を印刷したもの:気づきをその場でメモ
これだけ持っていくと、営業担当者も「この人本気だな」と思って、より正確な情報を出してくれるようになります。
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⑥ まとめ:内見はおおげさなくらい質問していい
不動産取引は人生で何度もない大きな意思決定です。営業担当者に遠慮して質問を飲み込み、後悔するくらいなら、「うるさい客だな」と思われるくらいの方がいい――これが5回宅建を受験して、現場を見てきた私の本音です。
今日紹介した3つの質問と3つの落とし穴を、次の引越しで必ず思い出してください。たった15分の準備が、その後2年間の生活の質を大きく変えます。
合格のその先へ。あなたの新しい生活が、納得のいくスタートを切れますように。
