「これだけやったのに、まだ受かる気がしない…」。宅建の勉強を続けていると、ふとそんな不安に飲み込まれる夜がありますよね。本番の2026年10月18日(日)まで、いよいよ残り約2か月。ここからは知識の量だけでなく、「折れない心」をどう保つかが合否を分けます。
この記事は、勉強法のテクニックというより、頑張っているのに自信が持てないあなたへの“お守り”のようなコラムです。私自身も試験前は毎年のように「もうダメかも」と落ち込みました。そんなときに支えになった心の持ち方を3つ、そっとお伝えします。
そもそも「受かる気がしない」のは、悪いことじゃない
まず知っておいてほしいのは、不安になるのは、あなたが本気で向き合っている証拠だということ。どうでもいい試験なら、人は不安になりません。「落ちたくない」という気持ちの裏返しが、その不安なのです。
そして大事な事実がひとつ。宅建は満点を取る試験ではありません。合格ラインは年によって変わりますが、例年おおむね35点前後(7割程度)で合格できます。つまり、15問くらいは間違えても受かる試験なのです。「全部できないと落ちる」という思い込みが、必要以上に自分を追い詰めています。ここから、心を軽くする3つの考え方を見ていきましょう。
考え方① 「完璧」を手放す ― 7割で受かると声に出す
不安の正体の多くは、「全部わからないといけない」という完璧主義です。過去問で解けない問題に出会うたびに「こんなに抜けがあるのか…」と落ち込んでしまう。でも、先ほどのとおり宅建は7割で合格する試験です。
だから、解けない問題は「合格に必要のない“捨てていい2割”かもしれない」と考えてみてください。特に民法などの権利関係は、深追いすると沼にはまります。難しい1問に何十分もかけるより、宅建業法や法令上の制限のような「みんなが取る問題」を確実に拾うほうが、合格には近づきます。
「満点じゃなくていい。7割でいい」。この一言を、勉強前に声に出してみるだけで、肩の力がふっと抜けます。
考え方② 「できないこと」より「できたこと」を数える
不安なとき、私たちは「まだできていないこと」ばかりに目を向けがちです。でも、勉強を始めた頃の自分を思い出してみてください。あの頃はチンプンカンプンだった条文や用語が、今はスラスラ読めていませんか?
伸びは、自分ではいちばん気づきにくいものです。だからこそ、目に見える形で残しておくのがおすすめ。ノートの端でもスマホのメモでもいいので、「今日できるようになったこと」を1日1つだけ書き足していくのです。
- 「連帯保証と保証の違いが説明できた」
- 「クーリング・オフの8日ルールを覚えた」
- 「模試の宅建業法が、前回より2問多く取れた」
こうして“できたことリスト”が積み上がっていくと、不安な夜に見返すだけで「自分、ちゃんと前に進んでる」と思えます。他人と比べる必要はありません。比べる相手は、昨日までの自分だけで十分です。
考え方③ 不安は「考える」より「小さく動く」で薄める
漠然とした不安は、じっと考えているほど大きくなります。頭の中でぐるぐる悩む時間を、ほんの少しの「行動」に変えるのが、いちばん効く特効薬です。
おすすめは、夜に不安で眠れそうにないときこそ、「明日の朝いちばんに解く過去問を3問だけ」決めて寝ること。やることが決まっているだけで、不安は驚くほど静まります。そして翌朝、その3問を解けば「今日ももう一歩進めた」という小さな達成感がついてきます。
もし「独学だとこの不安と一人で戦うのがつらい」と感じるなら、通信講座で“ペースメーカー”を借りるのも立派な選択肢です。プロが「今この時期は何をやるべきか」を示してくれるだけで、直前期の迷いはぐっと減ります。私も、独学で心が折れそうな人にはよく通信講座をすすめています。
大切なのは、大きく頑張ることではなく、1日1問でも「続けている自分」を認めてあげること。続けている限り、あなたは着実に合格に近づいています。
「小さく動く」の相棒に ― 過去問を1冊、手元に
考え方③でお伝えした「1日1問でも解く」を続けるなら、過去問集を1冊だけ手元に置いておくと、行動のハードルがぐっと下がります。あれこれ新しい教材を買い足すのではなく、これと決めた1冊をくり返すのが直前期の王道です。
同じ悩みを持つ方には、まず定番の1冊をパラパラ見てみてほしいです。「今日の1問」を続けるきっかけになります。
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まとめ ― ここまで来たあなたは、もう十分すごい
最後にもう一度だけ。「受かる気がしない」と不安になれるのは、それだけ本気だから。その気持ちは、あなたを裏切りません。
- 考え方① 完璧を手放す。宅建は7割(35点前後)で受かる試験。
- 考え方② 「できないこと」より「できたこと」を数える。比べるのは昨日の自分だけ。
- 考え方③ 不安は「考える」より「小さく動く」で薄める。1日1問でOK。
本番まで残り約2か月。焦る日も、落ち込む日もあって当然です。それでも、机に向かおうとしているあなたは、もう十分すごい。どうか、ここまで頑張ってきた自分をねぎらってあげてください。あなたの努力が、10月18日に実りますように。応援しています。
