「宅建に興味はあるけれど、6月の今から始めて、10月の試験に間に合うんだろうか…」。そう思って、最初の一歩をためらっていませんか。
結論からお伝えすると、6月スタートでも、宅建合格は十分に目指せます。毎年、夏前から勉強を始めて秋に合格していく人はたくさんいます。
この記事では、宅建士・FP2級として不動産の現場に立つ筆者が、「今からでも間に合うのかな」と不安なあなたへ、肩の力が抜ける3つの考え方をお伝えします。難しいテクニックの話ではありません。読み終えるころには、「とりあえず今日、始めてみようかな」と思えるはずです。
そもそも、宅建試験まであと何日あるの?
宅建試験(宅地建物取引士資格試験)は、例年10月の第3日曜日に実施されます。つまり6月の時点では、本番までおよそ4ヶ月あります。
「たった4ヶ月」と感じるか、「まだ4ヶ月もある」と感じるか。ここが最初の分かれ道です。次の3つの考え方を知っておくと、後者の「まだ4ヶ月ある」という前向きな気持ちで始められます。
①「4ヶ月あれば、独学でも十分間に合う」と知る
宅建合格に必要な勉強時間は、一般に300〜400時間程度と言われています。
これを6月中旬から10月中旬までの約4ヶ月(およそ120日)で割ると、1日あたり2.5〜3.5時間。平日は1〜2時間、休日に少し多めに、というペースで現実的に届く数字です。通勤時間や昼休みのスキマ時間を足していけば、机に向かう時間はもっと圧縮できます。
「働きながらでは無理では?」と思うかもしれませんが、合格者の多くは社会人です。筆者の周りでも、子育てや仕事の合間に独学で合格した人が何人もいます。大切なのは長時間ではなく、4ヶ月コツコツ続けられるか。それだけです。
②「満点ではなく、合格ラインを狙えばいい」と割り切る
不安が大きい人ほど、「全部を完璧に理解しなきゃ」と考えがちです。でも、ここで肩の力を抜いてください。
宅建試験は50点満点で、合格点は年度によって31〜38点程度(おおむね7割)。つまり、10問以上は間違えても合格できる試験です。満点を取る必要はまったくありません。
さらに、出題は分野ごとに数が決まっています。
- 宅建業法…20問(最重要・得点源)
- 権利関係(民法など)…14問
- 法令上の制限…8問
- 税・その他…8問
注目してほしいのは、宅建業法だけで20問もあること。ここは暗記中心で、初学者でも得点しやすい分野です。「業法で満点近くを取り、得意分野で上乗せする」という作戦なら、苦手な民法を完璧にしなくても合格ラインに届きます。「全部やる」ではなく「受かる分だけ取る」。この割り切りが、4ヶ月を軽くしてくれます。
③「毎日ゼロより5分」、続く仕組みを先に作る
4ヶ月の勉強でいちばんの敵は、難しさではなく「続かないこと」です。最初の数日は気合いで進められても、忙しい日が続くと、つい一日空き、二日空き…と離れてしまう。これは意志が弱いのではなく、誰にでも起こることです。
だからこそ、根性ではなく「仕組み」で続けるのがコツ。おすすめは次の3つです。
- 「毎日ゼロより5分」をルールにする。疲れた日は問題を1問解くだけでもOK。ゼロの日を作らないことが、習慣化のいちばんの近道です。
- 最初に教材を1セットだけ決める。あれこれ手を広げると挫折します。テキストと問題集を1冊ずつに絞り、それを繰り返す方が定着します。
- 勉強の順番は「宅建業法」から。得点源かつ取り組みやすい分野から入ると、「分かる!」という小さな成功体験が積み上がり、続けやすくなります。
教材選びで迷ったら、まずは書店やネットで評判の良い宅建テキストを1冊そろえるところからで十分です。私自身、最初の一冊を決めて机に置いた日から、ようやく「受験生」のスイッチが入りました。
同じように「まず教材から」と思った方には、ラインナップの多いこちらが選びやすいです。
「独学だけだと不安、最短で受かりたい」という方は、スマホで完結する通信講座を併用するのも手です。ゼロから1年合格を掲げる講座もあります。
まとめ|「今から」は、遅すぎる出発ではない
最後に、3つの考え方をふり返ります。
- ①4ヶ月あれば、独学でも十分間に合う(必要なのは300〜400時間/1日2〜3時間ペース)
- ②満点ではなく、合格ライン(7割)を狙えばいい(宅建業法20問を得点源に)
- ③「毎日ゼロより5分」、続く仕組みを先に作る
「今から始めて間に合うかな」と悩んでいる時間も、本当はもったいない4ヶ月の一部です。完璧な準備が整う日は来ません。始めた人だけが、合格発表の日にたどり着きます。
まずは今日、テキストを1ページ開く。たったそれだけで、あなたはもう「受験を考えている人」から「受験する人」へ一歩進んでいます。秋のあなたが笑っていられるように、今日の小さな一歩を応援しています。
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