宅建に合格すると、「いつかは自分で不動産屋を開きたい」という夢が、ぐっと現実味を帯びてきます。でも、いざ調べてみると「宅建業免許ってどうやって取るの?」という最初の壁にぶつかる方がとても多いんです。
私自身、宅建士として独立を考えはじめたとき、免許の取り方が複雑そうで足踏みしてしまいました。けれど整理してみると、やることは大きく3つだけ。今回は「宅建業免許を取って開業するまでの流れ」を、3つのステップに分けてやさしく解説します。
そもそも「宅建業免許」がないと開業できない
不動産の売買や賃貸の仲介を「仕事として」行うには、宅地建物取引業(宅建業)の免許が必要です。宅建士の資格を持っているだけでは、自分の会社で営業はできません。「宅建士の資格」と「宅建業の免許」はまったくの別もの、とまず覚えておきましょう。
そして免許を取るには、次の3ステップを順番にクリアしていく必要があります。
ステップ① 事務所を用意して「要件」を満たす
最初の関門が事務所です。宅建業の免許は、「ちゃんとした営業の拠点があること」が大前提になります。自宅の一室でも認められるケースはありますが、生活スペースと明確に区切られた独立した空間であることが求められます。
あわせて必要なのが「専任の宅地建物取引士」の設置です。事務所ごとに、業務に従事する人5人につき1人以上の専任の宅建士を置かなければなりません。一人で開業する場合は、自分自身が専任の宅建士になればOKです。せっかく取った資格が、ここで活きてくるわけですね。
事務所の写真や間取り図は申請時に提出を求められます。机・電話・固定の出入口など、「外から見て営業所だと分かる」状態を整えておきましょう。
ステップ② 宅建業免許を「申請」する
事務所が整ったら、いよいよ免許の申請です。ここで知っておきたいのが、免許には2種類あるという点です。
- 1つの都道府県だけに事務所を置く場合 → その都道府県の「知事免許」
- 2つ以上の都道府県に事務所を置く場合 → 「国土交通大臣免許」
はじめて開業する方のほとんどは、自分の県だけで営業する「知事免許」になります。申請書は各都道府県の窓口(不動産業の担当課)に提出します。提出してから免許が下りるまでは、おおむね1か月〜1か月半が目安です。
申請には宅建業の経歴書や、代表者・専任宅建士の身分を証明する書類など、そろえる書類が意外と多めです。記入ミスや添付もれがあると差し戻しになるので、各都道府県が出している「申請の手引き」を必ず読みながら進めるのが安全です。
ステップ③ 「営業保証金」または「保証協会」に加入する
免許の通知が来ても、実はまだ営業はスタートできません。最後に、お客様を保護するための「お金の備え」を用意する必要があります。方法は2つあります。
(1) 営業保証金を供託する
法務局に現金などを預ける方法です。金額は主たる事務所(本店)で1,000万円と高額。これを自前で用意できる人は多くありません。
(2) 保証協会に加入する
そこで多くの開業者が選ぶのが、保証協会への加入です。協会に加入すると、供託の代わりに弁済業務保証金分担金として主たる事務所60万円を納めればよくなります。1,000万円が60万円で済むわけですから、負担が大きく変わります。
保証協会には、いわゆる「ハトマーク」(全国宅地建物取引業協会連合会)と「ウサギマーク」(全日本不動産協会)の2つがあります。どちらに入っても要件は満たせるので、地元での研修やサポート体制を比べて選ぶとよいでしょう。協会への入会金なども別途かかるため、開業資金として数十万円〜は見ておくと安心です。
免許が下りたら「税」の手続きもセットで
無事に免許が下り、保証協会の手続きも終われば、いよいよ開業です。ここで忘れがちなのが、税務署への手続き。開業届と青色申告承認申請書を出しておくと、最大65万円の控除が受けられ、初年度から節税につながります。
とはいえ、慣れない書類づくりに時間を取られるのはもったいないもの。私が使ってよかったのは、無料で開業届と青色申告承認申請書が作れるサービスです。画面の質問に答えていくだけで書類が完成するので、開業準備でバタバタしている時期の強い味方になります。
開業の第一歩は弥生のかんたん開業届(無料)で。画面に沿って入力するだけで、開業届と青色申告承認申請書が作れます。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
まとめ|免許取得は「事務所→申請→保証協会」の3ステップ
宅建業免許を取って開業するまでの流れを、もう一度おさらいします。
- ① 事務所を用意し、専任の宅建士(自分でOK)を置いて要件を満たす
- ② 知事免許または大臣免許を申請する(はじめてなら多くは知事免許)
- ③ 保証協会に加入し、分担金60万円で営業保証金の代わりとする
一つひとつは決して難しくありません。順番に進めれば、宅建士の資格は「独立」という形でしっかり花開きます。あなたの一歩を応援しています。
なお、開業後にいちばん悩むのが「集客」です。「自分の事務所のホームページをどう作ればいいか分からない」という方は、宅建士・FP2級の私がココナラの【ホームページ制作】でご相談に乗っています。気になる方はぜひ覗いてみてください。

