はじめに
不動産業を開業する際、多くの方が悩むのが 保証協会の選択 です。
保証協会に加入すれば、営業保証金1,000万円を供託する必要がなく、比較的少ない資金で開業できます。
現在、日本には次の2つの保証協会があります。
- ハトマーク=全国宅地建物取引業保証協会(全宅)
- ウサギマーク=全日本不動産協会(全日)
どちらに加入するべきか、メリット・デメリットを比較してみましょう。
1. ハトマーク(全宅)の特徴
メリット
- 業界最大規模で安心感がある
- 知名度が高く消費者からも信頼されやすい
- 地域ネットワークが強力で横のつながりを作りやすい
- 研修・セミナーが充実しており、実務力を身につけやすい
デメリット
- 入会金・年会費が高めで費用負担が大きい
- 組織が大きいため、運営が画一的で柔軟さに欠ける場合もある
2. ウサギマーク(全日)の特徴
メリット
- 入会金や会費が比較的安いため、開業資金を抑えられる
- 規模が小さい分、支部との距離が近く親身な対応を受けやすい
- 地域によっては、競合が少ないため活動しやすい
デメリット
- 会員数が少なく、知名度が全宅に比べて劣る
- 地域によってはネットワークが弱い場合もある
3. 比較表(ハトマーク vs ウサギマーク)
| 項目 | ハトマーク(全宅) | ウサギマーク(全日) | 
|---|---|---|
| 規模 | 全国最大規模、会員数多数 | 会員数は少なめ | 
| 知名度 | 高い(消費者の安心感あり) | やや劣る | 
| 入会金・年会費 | 高め | 低めで負担が少ない | 
| ネットワーク | 地域のつながりが強い | 地域差あり、弱い場合も | 
| サポート体制 | 研修・セミナーが豊富 | 支部が親身に対応しやすい | 
| 柔軟性 | 組織が大きく画一的 | 比較的柔軟で小回りが利く | 
4. どちらを選ぶべき?
- 知名度・安心感・地域ネットワークを重視する方 → ハトマーク(全宅)
- コストを抑えて柔軟に活動したい方 → ウサギマーク(全日)
どちらを選んでも、レインズの利用は可能ですし、免許の取得や営業に不利になることはありません。
大切なのは、自分の開業スタイルや地域の実情に合った協会を選ぶことです。
まとめ
- ハトマーク(全宅)=安心感・知名度・ネットワークが強み
- ウサギマーク(全日)=コスト面と柔軟性が強み
どちらが正解というわけではなく、自分の開業プランに合う協会を選ぶのがベストです。
 
       
  
  
  
   
    
