「もう何回目だろう、宅建。土曜日も仕事だったし、来週こそやろう」——5回目の受験を控えた春、私は前年と同じ言い訳を口にしていました。テキストは買ってある、参考書も新しくした、それでも机に向かう時間だけが消えていく。5回受験して全部落ちた私が最後にすがったのは、平日の夜でも休日全部でもなく、たった一つの「土曜の午前3時間」でした。
今日は、私が宅建合格の年に決めた「土曜の午前を絶対に勉強に使う」という小さなルールと、その3時間を25分×6本のブロックに分けて回した実体験を、当時のリアルなまま書きます。働きながら何度も挫折した方に届けばうれしいです。
① 平日の夜が崩れていた私が、なぜ「土曜の午前」に賭けたのか
4回目までの私は、「平日の夜2時間を毎日積み上げよう」という計画を立てては、毎週どこかで崩していました。火曜は残業、水曜は飲み会、木曜は疲れて寝てしまう。気がつくと1週間で机に向かったのは1日だけ、ということがざらにありました。
5回目の春、それまでの自分を分析して気づいたのは、「不確実な平日に積み上げを期待する設計そのものが間違い」だということでした。残業も飲み会も子どもの体調も、自分ではコントロールできません。だったら、誰にも邪魔されない時間を1週間でたった一箇所だけ死守すればいい——そう考えたとき、思いついたのが土曜の午前6時から9時までの3時間でした。
家族はまだ寝ている。電話はかかってこない。前夜に少し早く寝るだけで、誰にも気を遣わず机に向かえる。「平日は0時間でいい。土曜の午前3時間だけは、何があっても必ず勉強する」と決めた瞬間、頭の中が静かになったのを今でも覚えています。
② 3時間を「25分×6本ブロック」に切った理由
朝6時から9時までの3時間を、最初の頃はぼんやりテキストを読んで終えていました。気づけば1時間で目がしょぼしょぼ、後半の2時間はほぼ集中していない、というのを何週か繰り返したころ、私はポモドーロ式に切り替えました。具体的にはこうです。
- 25分集中 → 5分休憩を1ブロックとする
- 1ブロック=30分なので、3時間=6ブロック
- 休憩中は窓を開けて深呼吸、絶対にスマホを触らない
- キッチンタイマーを使う(スマホはオフラインでテキスト画面のみ)
これだけのことなのですが、効果は劇的でした。1ブロック25分という枠を意識すると、「あと25分だけだから今は他のことを考えない」という小さな約束が成立します。3時間を一気に勉強するのではなく、25分を6回繰り返すと考えると、気持ちが折れにくいのです。
③ ブロックごとに「科目」を割り当てて飽きを消す
もう一つ大事だったのが、6ブロックそれぞれに違う科目を割り当てたことでした。1ブロック目から6ブロック目まで同じ「権利関係」を続けると、3時間後には頭がパンクします。私の場合はこんな配分でした。
- 1ブロック目(6:00-6:25):権利関係の過去問10問
- 2ブロック目(6:30-6:55):宅建業法の暗記カード
- 3ブロック目(7:00-7:25):法令上の制限の図解読み込み
- 4ブロック目(7:30-7:55):税・その他の過去問5問+解説確認
- 5ブロック目(8:00-8:25):苦手分野のリベンジ(自分で決めた1論点を深掘り)
- 6ブロック目(8:30-8:55):1週間で間違えた問題のリピート確認
科目を切り替えると、脳のスイッチが入り直す感覚があります。難しい権利関係で疲れても、次の業法ブロックでは「これは比較的得意」と思える教科に切り替わるので、自然に集中が戻ってくるのです。
④ 平日にやらないと決めて、本当に良かった3つのこと
土曜の午前3時間に集中する代わりに、私は平日の勉強を完全に手放しました。これが結果的にすごく良かったのです。良かった点は3つあります。
1つ目は、「今日できなかった」という罪悪感が消えたこと。最初から平日0時間と決めているので、何もしなくても自分を責めずに済みます。仕事に集中でき、家族との時間も取り戻せました。
2つ目は、土曜の3時間が「ご褒美の時間」になっていったこと。1週間で唯一の自分の時間が勉強というのは、最初は重く感じます。けれど続けていくうちに、テキストを開く瞬間が「やっと自分のための時間が来た」という感覚に変わっていきました。
3つ目は、日曜が完全に休めるようになったこと。土曜午前で1週間分の課題を消化しているので、日曜は罪悪感ゼロで子どもと公園に行けました。これが家族の協力をさらに引き出してくれました。
同じように働きながら勉強する方には、いまの教材を一度見直して、自分の「土曜の3時間で何を1冊回すか」を決めることをおすすめします。私自身、5回目の年は薄めの過去問集1冊と要点まとめ本1冊に絞って合格できました。教材選びで迷っている方は楽天ブックスでレビューを見比べると、自分に合う薄さが見つかりやすいと思います。
⑤ 私が続けるためにやった「土曜午前を死守する」3つの工夫
頭で決めただけでは、土曜の朝6時に起きられません。続けるために私が実際にやった工夫を3つ紹介します。
1つ目は、金曜の夜の予定をすべて断ったこと。これは大きな決断でした。職場の飲み会も、友人との食事も、半年だけ「金曜の夜は早く帰る」と公言しました。「宅建受かったら祝勝会だから」と笑って断り続けると、不思議と理解してくれる人ばかりでした。
2つ目は、家族に「土曜午前は試験のために寝室で勉強する」と最初に宣言したこと。妻には「6時から9時は子どもが起きてもしばらく一人でお願い」と毎週末の前にLINEで連絡しました。家族の協力を取り付けてしまえば、自分自身の覚悟も決まります。
3つ目は、テキストを土曜の前日夜に机に開いて置いておくこと。朝起きてからカバンを開くのも面倒な日があります。前夜にあらかじめ机に開いて置いておくと、椅子に座った瞬間にスタートできるのです。
⑥ まとめ:勉強時間を「広げる」より「ど真ん中で守る」
5回受験した私が最後の年に変えたのは、勉強時間の総量ではありませんでした。「平日に積み上げる」という設計を捨て、「土曜の午前3時間を絶対に守る」という設計に変えたこと、ただそれだけです。25分×6本のブロックに切って、毎週6個の小さな約束を自分と交わす。3時間でやることを科目別にあらかじめ決めておく。
もしあなたが今、私と同じように「平日の夜が崩れていく」「もう何回目だろう」と感じているなら、来週の土曜午前を、たった一度だけ、本気で勉強だけに使ってみてください。3時間が終わるころには、不思議と前向きな疲れと、ほんの少しの自信が戻ってきているはずです。
長く独学で迷う前に、専門の宅建講座を覗くのもひとつの選択肢です。私自身、5回目の年は最後に資格スクエアの無料体験動画で出題傾向を確認しました。短時間で要点を押さえたい方には、講座の体験版だけでも十分に役立ちます。
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