はじめに
宅建業免許を取得したら、いよいよ開業の拠点となる「事務所」の準備です。
事務所は不動産会社としての“顔”になる場所なので、法律上の要件を満たすことはもちろん、来客や取引先に安心感を与える環境づくりが大切です。
事務所の条件
宅建業法では、宅建業を営む事務所には以下のような条件があります。
- 独立した事務スペース
→ 自宅の一室でも可能ですが、生活スペースと完全に分かれている必要があります。 - 机・椅子・電話など業務に必要な設備
→ 名ばかりの「住所」では不可。実際に営業できる環境であることが求められます。 - 専任の宅地建物取引士が常駐
→ 免許取得時に申請した専任宅建士が、実際にその事務所にいることが条件です。
準備しておくべきもの
- 事務机・椅子・キャビネット:最低限の執務環境を整える
- 固定電話・FAX・インターネット環境:連絡手段の確保
- 会社の看板:外から見て「不動産業を営んでいる」とわかる表示
- 重要事項説明書や契約書のフォーマット:実務で必ず使用する書類
事務所は信頼の第一歩
お客様は「安心できる会社なのか」を、最初の訪問時に感じ取ります。清潔で整理整頓された事務所は、それだけで信頼感につながります。
また、地域に根ざした雰囲気を演出するために、周辺の地図や物件情報を掲示するのも効果的です。
まとめ
事務所は「ただの作業スペース」ではなく、あなたの不動産会社の信用を築く舞台です。
ここをしっかり整えることで、次のステップ=集客や営業活動への大きな土台となります。
次回は、STEP5「開業後の集客準備・営業活動スタート」について学んでいきます。